代表取締役社長 伊藤 精彦 氏
所在地 |
埼玉県川口市 |
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TEL |
048-252-5489 |
FAX |
048-252-4624 |
担当者 |
代表取締役 伊藤 精彦(きよひこ) |
事業内容 |
MC加工,NCフライス加工・各種航空機部品・探傷測定機器部品加工 |
今回のエミダス・スタイルは、『熱き仕事人』、伊藤社長のもとへ取材に行ってきた。伊藤社長が代表取締役を務める三晃製作所は、埼玉県川口市で機械加工を手がける工場である。
入り口から奥まで、伊藤社長自慢の自社製シェーパーからキタムラ機械製、大隈豊和製の縦型マシニングセンターがところ狭しと並んでいる。これらの機械で三晃製作所は、ステンレスの部品からアルミ製のロボットハンドに至るまで、幅広い種類の加工を行っている。
同社は1952年に現在と同じ場所でスタートし、伊藤社長で2代目となる。以前は自社ブランドの製造販売を行っていたが、9年前から伊藤社長を中心に機械加工に力を入れ始め、現在では99%が機械加工の仕事である。
伊藤社長自身、以前は大手電機メーカーで自動販売機の修理等、技術サービスの仕事を手がけていた。26歳の時に父親の後継者として同社に入り、3年前に社長を受け継いだ。
時代を読み、会社の舵を取る伊藤社長が、どうしてインターネットに力を入れ始め、どのようにしてネット受注を獲得するに至ったのかについて、迫ってみた。
「来る仕事は何でもやるよ、できるものならね。やろうとしなけりゃ、どんな仕事だってこないからな」
独特の口調で伊藤社長は力説する。同氏は昔からの取引先、エミダス発注情報の掲示板、仕事仲間からの紹介、あらゆるところに自分でできる仕事はないかと目を光らせ、自社でできる案件があればすかさずアタックする。
「切削に関する仕事なら何でもやってみる。来るもの拒まず、去るもの追わず。しかし、受注のための努力は惜しまない」
これが、伊藤社長の仕事のスタイルである。
伊藤社長を含め社員数3人の同社は、現在9件の仕事を抱えて朝から晩までフル稼働で働いているが、そのうちの4件はNCネットワーク経由で受注した。
これまでに10社からのネット受注に成功し、現在も取引を続けている。毎月のネット受注額は平均50~60万円と、同社の総受注額の半分を超え、多い月には150万円に達することもある。
同社は、NCネットワーク設立当初からの会員企業であるが、使い始めた頃は「ネットで受注なんてできるのか。」と半信半疑であったという。しかし、「やってみなけりゃわからない。やらない奴にはわからない」という持ち前の精神でインターネットに取り組み、現在では朝は工場に出るとまずNCネットワークのWebサイトを開き、メールのチェックは、1日10回以上行う。
さらには『技術の森』にも顔を出して、他のユーザーから寄せられる質問に回答する程のヘビーユーザーに変貌した。
もはやインターネットは、仕事のためになくてはならない存在となった。
そんな伊藤社長は、エミダスパートナーについてこう語る。
「NCネットワークは、向こう側に仕事がある扉なんだよ。自分でその扉を開けなきゃ向こうには行けない。エミダスパートナーに入るってことは、扉を開けようとする行為の1つだな。だけど、ただエミダスパートナーになるだけじゃなくて、そこから何をするかが重要。とにかく自分でアクションを起こさなくては何も得られない。」
受注を獲得するコツとしては、
「とにかくスピード。納期にせよ、引き合いに対する対応にせよ。そして、まずはやってみること。ある程度までの低コストには目をつぶる。リピートしてもらって元をとっていけばいいんだから。まずは仕事があることが大事。」
伊藤社長は、『発注情報』掲示板で対応できる案件があれば、すぐに電話をする。受注をお断りする場合にも、必ず電話をかけて相手と会話する。こうした日々の対応の積み重ねこそが、引き合いに対する受注成功率40%という高さの秘訣であろう。しかし、これらの対応は(ネット受注に限らず)人として当たり前の対応であると、伊藤社長は言う。
スピード、誠実さ、挑戦する意欲。これらこそが、ネット受注に成功するための、3種の神器と言えるのではないだろうか。
「毎月3,000円の投資で計り知れない可能性が買えます」
三晃製作所ネット受注関連データ | |
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インターネット歴 |
3年 |
インターネット接続環境 |
光通信 |
自社HPの有無 |
有 |
総受注件数に占めるネット受注の割合 |
50%超 |
毎月のネット受注額 |
50~60万(最大時150万程度) |
ネットで知り合った取引先件数 |
10件 |
引き合いに対する受注成功率 |
40%超 |
1日のメールチェック回数 |
10回 |