代表取締役社長 松浦 貴之 氏
所在地 |
〒144-0035 東京都大田区南蒲田2-25-16 |
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TEL |
03-3739-5621 |
FAX |
03-3737-1772 |
担当者 |
代表取締役社長 松浦 貴之 |
事業内容 |
微細品対応、微細穴加工、機械加工/小ロット(1個から)対応 |
全従業員数7名
昔ながらの町工場の雰囲気が漂う松浦製作所。
そこには、まるで“作品”をつくるようにプライドとこだわりを持って仕事に取り組む職人が集まっていた
医療器具や半導体など、あらゆる分野における新製品や試作品、小ロット部品を提供する同社は、微細加工・微細穴加工や精密機械加工などを得意とする。
〝モノづくりの心を製品に生かす〟ことをキャッチフレーズに掲げ、丹念につくりあげた製品を提供し続けている。その成果は客先同士の口コミやHPによって広まった。
HPはSEO対策などを施してリニューアルした結果、新規の問い合わせは月に約20件に増え、うち2~3件は仕事につながるようになったという。
一つの製品へのこだわりは、品質はもちろん、面の挽き目などの細かい見た目にもあらわれている。
「自分が図面のなかでつくりたいようにつくったほうが楽しい」と述べる代表取締役社長の松浦貴之氏。そこには精魂込めて製品をつくっている強い思いがある。
先代が9年前に〝小さくて、精度が高く、数が少ないモノ〟をつくっていく方針を固めた。製品の付加価値を上げるべく、寸法の精度が確認できるデータをつけるために画像測定器を導入した。品質保証のために三次元測定器も取り入れている。
それからは自社の特徴を前面に押し出した。あくまで加工の精度を重視し、寸法の荒いものは引き受けなくなった。高精度の機械で寸法の緩いものを加工するのは価格が合わない上に、社員の技術力の低下につながる恐れもある。当然、品質よりも低コストを求める会社もお断りする。そのため精度や品質を求める会社との付き合いが必然的に長くなっていった。まさに同社の長所が“客層”という形となってあらわれているわけだ。
松浦氏と社員との信頼関係は厚い。たとえ失敗があったとしても、そこから個々人が自分で学びとることができると信じ合っている。一人一人が自分の一番効率のよい作業スタイルを確立しているのだ。
現在、図面データはメールでやり取りするのが当たり前であるが、何度か飛び込みで品物だけを持ってきて製作依頼をされたこともある。そんな注文も、社員が一丸となって品物の寸法を測定し、図面に起こして、経験と勘で製作・納品した。
間違いのない、きれいな製品をつくることをモットーに「他社製品と並んだ時に自社製品が光って見えるモノをつくりたい」という松浦氏。彼にもまた職人の血が流れている。
編集部/河合研斗