電気加工部部長 山田 敏樹 氏
所在地 |
〒252-0821 神奈川県藤沢市用田2672 |
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TEL |
046-648-3168 |
FAX |
046-648-4546 |
担当者 |
電気加工部部長 山田 敏樹 |
事業内容 |
ワイヤー加工、マシニング加工 |
自動車関連、産業用機械関連などさまざまな分野で活躍する向陽金属工業は、ワイヤー加工をメインにしたジョブショップだ
昭和45年にプレス加工業として創業。当時は納期に対応するためワイヤー加工機の台数を増やしていったが、それだけでは他社との差別化が難しく、「差別化を図るためになにかに特化しなくてはいけない。そこで大物ワイヤーカット機を導入したんですよ」と同社電気加工部部長の山田敏樹氏は語る。
ワイヤーカット機は、現在同社の主力設備として活躍する加工機で、加工サイズは最大積載重量4000㎏、最大加工厚さ700㎜と大きめ。さらにアルミ・チタン等の非鉄金属の加工も材料変質・変色を最小に加工することが可能である。
同社の加工品は、最大加工厚さを超えている。これは加工機をカスタムして対応しているからだという。加工品に合わせてカスタムを繰り返すことで、これが同社の強みとなり顧客の獲得を続けている。
同社がITを取り入れたのは、世間にITが広がってすぐのことだった。
当初は営業方法の一つとして使おうと思いHPをつくるが利用方法がわからず放置状態。HPの力を発揮できずにいた。そんな時、エヌシーネットワークの存在を知り、ITでの営業活動を本格的に始動することとなる。漠然と「受注を増やしたい」という気持ちでエミダスに登録したが、それをきっかけにたくさんの問い合わせがくるようになり対応できない仕事が増えていった。
できるだけどんな問い合わせにも対応していきたい。そのためには協力工場が必要となる。山田氏は電話やメールでの積極的なアプローチを行ない、いまでは10社近いエミダス会員仲間の獲得を成功させ、お互いが無理なお願いができる仲にまでなった。これは簡単なようでなかなかできない。それを山田氏は当たり前にやっている。IT活用を工夫しているというより自然と仕事に取り入れていき結果を出しているような感じだ。
「まだ先のことは分からないが、問い合わせの時点でお断りしていることがあるので、協力工場と相談しながら挑戦していきたい」と広い視野での受注を考えている反面、「現在、ワイヤー加工での仕事がほとんど。これからもその基本体制を変えていくことはない」とワイヤー加工への追求、こだわりを語る山田氏。幅広い視野を持ちながら、既存の技術向上を目指して行く。
編集部/木村寛之