代表取締役 江川 隆次 氏
所在地 |
〒649-6248 和歌山県岩出市中黒481番地 |
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TEL |
0736-61-3062 |
FAX |
0736-61-3063 |
担当者 |
代表取締役 江川 隆次 |
事業内容 |
マシニングセンター、平面研削盤、ワイヤーカットによる機械加工 |
有限会社創伸精機は、マシニングセンター中心の機械加工を展開。半導体製造装置、液晶製造装置、医療機器検査装置、IT関連製造装置など、寸法に厳しく、キズ・バリの許されない分野に精密加工の技術を提供している。
非鉄金属、なかでもアルミ加工を得意とする同社。工場内には電気炉が設置され、熱処理までの全加工で寸法精度を保証する姿勢が評価を得ている。
また、プレステンパーによる応力除去に独自のノウハウを持ち、板厚1㎜程度の薄物加工の厳しい平面度・平行度要求にも安定して応えている。
社長の江川隆次氏の信念は、納期どおり高品質な製品を届けること。寸法に厳しく、仕上げは美しく、客先に安心してもらえるように、進捗フォローなどもしっかり行う。
他社では困難な精度物を請け負う技術力もさることながら、多少の無理にも臨機応変に対応してくれる江川氏のスタンスが喜ばれ、得意先からは困ったときの“駆け込み寺”として重宝されている。
さまざまな要望に応えるうちに、加工の幅が広がり、チタンや高硬度鋼、導電性樹脂などにも対応するようになった。
また納期についても、緊急対応を頼まれることも日常茶飯事となっている。
「それでも譲れない部分はあります。そこは人と人との話がしたいと思っています」
得意先の求めに応じて価格で泣くこともある。けれど品質で妥協することはできない。価格競争の激化にともない、無理な安値で仕入れた部品が、客先の組立工程で不良を出し、かえって手間が掛かってしまうなどという話もありふれている。それでは結局、トータルなコストダウンにならない。
なにがほんとうにお互いのためになるのか? 最良の関係を継続してゆくためにも、人と人の話し合いを大切にする。
「お客様とは前もって全部、ケンカしておくくらいのつもりでいます(笑)。そうすれば、腹を割った話ができますから」
材料費の交渉など商談の細部を曖昧にしてしまい、後から文句を言うのでは、かえって信用を失うことになる。必要な一線を引きながらも、できる限り、要望に応え続ける。
江川氏の人間味にあふれた掛け合いのなかに、創伸精機の“駆け込み寺”たりうるゆえんが隠されている。
編集部/近江匡宜