第31回 武蔵金属 株式会社

武蔵金属 株式会社 常務取締役 五十嵐 亨 氏 常務取締役 五十嵐 亨 氏

武蔵金属 株式会社

所在地

埼玉県行田市大字埼玉3587

TEL

048-559-4311

FAX

048-559-0620

担当者

五十嵐 進

事業内容

工業塗装(一般・耐熱フッ素)

高機能性塗装の開発とIT化

高機能性塗装を得意とする武蔵金属株式会社は、IT技術を活用した社内外での効率のよいやりとりで顧客の満足度を高める挑戦をしている。常務取締役五十嵐亨氏にお話をうかがった。

武蔵金属の技術

炊飯器の内面ステンレスへのフッ素コート――武蔵金属が得意とするハイレベルな特殊技術だ。

武蔵金属が長年研鑚を積んできた技術は、顧客のさまざまな要求に応えてきた。

家電メーカーの調理器の耐熱機能コートや、フライパンなどへのフッ素コート。冷凍寿司等のパッケージに用いられる『マイクロ波吸収塗料』による製品の開発。自動車部品関係や産業機器の高度な外観要求もクリアする。

幅広い方面で活躍するこれらの技術は、高い支持を受けている。

新規顧客獲得を目指して

武蔵金属は、新規顧客の獲得に力を入れている。

品質管理システム、生産管理システムを確立し、短納期・低コスト・高品質を実現することで顧客満足の向上に努めてきた。エミダス工場検索エンジンへの登録、工場動画製作も行い、自社のアピールの場も広げた。

先に挙げた内面ステンレスへのフッ素加工の例にあるように、オリジナルの自社技術を顧客に提案し商品化することや、オリジナル製品の製作も行った。技術力を高めることでもこの課題に挑んでいるのだ。

ITの活躍

武蔵金属が本格的にIT化に取り組みはじめたのは4年ほど前に社内LANシステムを導入してからだ。その1、2年前にメインの顧客がIT化に力を入れると発表したこともIT導入の動きに拍車をかけた。

社内LANにより、塗料の発注・在庫・使用量・使用金額の管理や生産管理、各管理書のデータ共有をメインに行っている。その一方で、社外的に専用回線やインターネット回線による受注、検収管理、そして業務連絡のメールのやりとりを行う等の活用もしている。

これらにより、社内的な書類の統一やデータ共有もできた。類似製品の加工ミス防止や混入防止対策も進んだ。生産データ解析の際、改善ポイントの洗い出しが容易になったのも大きなメリットだ。

社外的には、顧客とのやりとりがスムーズになった。塗装業界全体で、あまりIT化が進んでいなかったことも手伝い、評判は上々であった。

ツールとしてのIT

「ITは、顧客の安心と信頼を得るツール。また、社員の可能性を広げるツールでもあります」と五十嵐常務。

武蔵金属はツールとしてのITを最大限に生かすことで『顧客のニーズに応えられる塗装屋』を目指し、大きな可能性を持つ一人一人の社員が一丸となり、邁進していく。

株式会社エヌシーネットワーク/大塚哲久

武蔵金属 株式会社

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