代表取締役社長 山添 重幸 氏
所在地 |
〒409-0112 山梨県上野原市上野原3796 |
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TEL |
0554-63-5551 |
FAX |
0554-62-3866 |
担当者 |
代表取締役社長 山添 重幸 |
事業内容 |
精密プラスチック金型設計製作、精密プラスチック成形加工、試作金型成形加工製作 |
株式会社かいわ(山梨県上野原市)は、高い測定技術を基にした金型製造とプラスチック成型加工、研究開発型の金型製造とプラスチック成型加工などに取り組んでおり、世界トップの製品づくりに貢献している。
国立天文台より電波望遠鏡のプラスチック部品を依頼され、何処にも出来なかった金型製造や成形加工の製品化を実現したり、世界最小ピッチ0.1のマイクロコネクタの開発に成功したりといった実績を持つ同社。最近では国内工作機メーカー、大手製造メーカーに技術支援や指導を行っている。
ミクロン・サブミクロン単位の金型や、携帯電話、自動車、ICパッケージ用プラスチック、 コネクター、カメラ、OA 機器等などの精密・微細製品を得意とする同社だが、それら超高精度、超高品質の製品づくりを支えているのは徹底した環境づくりにあるという。
「弊社の製品づくりは、徹底した環境作りが支えています。加工・測定における外乱要因を排除するため、24℃±1℃で管理された恒温恒湿室や、最新のCNC画像測定機や各種高精度測定機、埃・塵などをシャットアウトする、検査室や成型機のクリーンブース化など。それらがあってはじめて長年の成形ノウハウや、若いエンジニアの柔軟な発想が活き、超精密かつ超微細な金型製造や樹脂成形加工の限界に挑戦できるのです」と代表取締役社長の山添氏。
また同社ではDNC化により、効率的かつスピーディーな対応が出来る様、 ソフト・ハード面での充実化を図っている。これにより20t~50tクラスの射出成形では納期対応を行うため、材料供給と成形を自動化したが、あえてシンプルなシステムに戻し24時間体制で生産を行っている。
「弊社は従業員15名の企業ですが、4ヶ取りの成形品を夜間無人工場で、月産100万個の量産を実現しています。これも環境づくりができて、はじめて実現可能になるのです。大切なのは本気で環境づくりができるかどうか」と同氏はいう。
研究開発型の金型製造やプラスチック成型加工にも取り組んでいる同社は、IT活用にも積極的だ
「様々な難易度の製品づくりが、弊社の総合力を高めていく上で必要です。ただ技術力の向上に関していえば、難易度の高い製品づくりが必要不可欠です。そういった観点から、研究開発型のお仕事を数多くさせていただいています。自社ホームページはその新規顧客開拓を目的に運営しています。訪問企業様や検索キーワードを毎月見ながら、情報の更新などに役立てています。まず自社を知っていただくことが重要ですね」
同社の最小の製品に関しては、まだ用途が見つかっていないほど。「かいわの凄さを知っていただくには、会社に来て弊社の金型と製品を実際に見ていただくこと。小さすぎて現実味が無いですからね」「最高の仕事は、基本+アイディアだと思います」と仰っていた山添氏が印象的だった。微細・精密加工の先端をいく技術者集団、同社の動向に今後も注目していきたい。