第78回 有限会社 サンメンテナンス工機

有限会社 サンメンテナンス工機 代表取締役 深井重貴氏 代表取締役 深井重貴氏

有限会社 サンメンテナンス工機

所在地

愛知県名古屋市緑区鳥澄2-103

TEL

052-624-8481

FAX

052-624-8509

担当者

中林浩明

事業内容

  • ワイヤ放電加工機用フィルター及びイオン交換樹脂のリサイクル事業
  • ワイヤ放電加工、ピーニング表面処理加工等の精密加工事業
  • 放電加工機用周辺機器&消耗部品事業
  • 機械設備販売及びメンテナンス事業
  • フィルター濾過装置製造販売事業
  • ツーリング事業

放電加工業界の進歩をサポートするメンテエンジニア企業

モノづくり立県である愛知県に工場を構えるサンメンテナンス工機は、環境負荷低減を目指す製品の開発・提供に取り組んでいる。メーカー&販社のスタンスで『メンテナンス』と『エンジニア』を融合させた事業を“メンテエンジニア”と定義づけ、付加価値の高いサービスを提供する。

主流の使い捨てを循環型へ

サンメンテナンス工機ロゴ

サンメンテナンス工機(以下smk)では、環境問題に特化したメンテナンス事業を展開している。開発段階からワイヤ放電加工機用フィルター及びイオン交換樹脂の再利用・再資源化・廃棄物の削減をテーマに、環境負荷低減を目指す。

フィルターの3R事業は使い捨てだったフィルターを洗浄クリーニングすることにより、繰り返し使用することを可能にした。クリーニングの際にフィルターから取り除いたスラッジも人工骨材などに再利用し、廃棄物ゼロのクリーニングを行っている(オンリーワン技術)。3R事業とはRecycle[リサイクル](再資源化)、Reuse[リユース](再使用・再利用)、Reduce[リデュース](削減)のことで、フィルターの3Rはsmkが日本で初めて事業化に成功した。

現在、smkでは国からの助成金・補助金事業をうまく活用して、独自技術の開発を積極的に行っている。助成金・補助金事業の中でも、全国中小企業団体中央会により行われている「ものづくり中小企業製品開発等支援補助金」の交付を受け、今までの洗浄技術より環境問題に特化したフィルタークリーニング洗浄技術の更なる高度化を進めるべく、試作開発を行っている。

イオン交換樹脂

イオン交換樹脂(ボトルのカートリッジ方式)の3R事業は、使用済みイオンボトルを回収・洗浄し、詰め替え済みイオン交換樹脂ボトルを顧客にお届け、更に使用済イオン交換樹脂を高炉用熱源として再資源化している。このシステムをある大手メーカーに提供したことがきっかけとなり、イオン交換樹脂3R事業が誕生した。

ユーザー・メリットの追及

ワイヤ放電加工製品

smkではワイヤ放電加工機の販売及びメンテナンスだけでなく、電極線をはじめ周辺機器消耗部品の販売や受託加工、CAD/CAMの開発、特殊な表面処理など、幅広い事業を行っている。

自社でワイヤ放電加工機を保有しており、スイスのアジエ社製、西部電機社製のワイヤ放電加工機によりミクロン台での超高精度・微細加工も行う。同時に、自社で販売しているワイヤー放電加工機の周辺機器消耗品やワイヤ放電加工に特化した2次元CAD/CAMの開発は、より効果的で実績の良い製品を開発し提供しているのである。

その他にもスイスのイエプコ社製の表面処理機を導入し、TFP処理(トリボフィニッシュピーニング)という特殊な表面処理加工が可能。樹脂などの柔らかい材質の表面改善から金属などの硬い材質の表面処理も行っており、金型の長寿命化から腐食した樹脂の表面改善に効果を発揮している。

近年注目されている環境問題の要望に応え、ユーザーの一切の手間も省いたこれらの活動は、多くの顧客に喜ばれている。時代の要望と顧客の声に基づくsmkのサービス構築にこれからも期待したい。

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