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CAD/CAMは製造業にとって、もはや欠かせないツールとなった。
しかし、利益を左右するまでに重要度を増したCAD/CAMの利用技術は個人のスキルに委ねるところが大きく、技術者の育成は急進する大きな課題である。
CAD/CAMの利点もしくは問題点といった光と影の二つの面について、自動車メーカーの方々にお話を伺った。
多賀 : |
PDQとはProduct Data Qualityの略で、CAD間でデータを交換する際のトラブルを解決するためのデータ品質改善活動を総称して、PDQと呼んでいます。 |
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岩壁 : |
色やレイヤーを渡すというのは意外に難しく、未だにトラブルが多発しているのが現状のようですね。 |
和田 : |
弊社では、グローバル的に守らなくてはならないデータ作成ルールにまず注目し活動を開始しました。形状に関しても後工程へのデータ保障として重要であり、今後、まだまだ検討していかなければならないと感じています。また、CADはバージョンアップなどさまざまな変化があり、データ互換性の問題が常にあります。PDQ活動は後世に残していかなければならないデータの保障ということにも繋がると思います。 |
岩壁 : |
一般的にPDQというと、違うCADでのデータのやり取りというイメージがありますけれども、バージョンアップによるPDQ問題もあるということですね。 |
和田 : |
弊社の場合、まず社内でのPDQ展開があり、それをベースに取引先さんにもPDQのチェックをお願いしました。どういう内容をチェックするのかを開示し、同じツールを使っていただけるのであればプロファイルを提供したり、データの良し悪しを点数表のようなかたちで見せられるような支援をしています。 |
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多賀 : |
現在、JAMAの14社中8社が、何らかのかたちで取引先に取り決めを開示してPDQ活動に取り組んでいます。ただ、流通する全体のデータ量からすると、まだ3分の1程度の取り組みですね。 |
和田 : |
JAMAの活動としては、実務に生かして効果を上げていくというフェーズに移っていきますので、各OEMさんを含めJAPIAさんにもお願いしなければなりません。 |
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