ＣＡＤ／ＣＡＭ座談会・第3弾～CAD/CAMベンダー編～

お客さまからは｢設計を自動化したい｣など、自動化について言われる事が多いのですが、自動化したい部分が大事な財産だと考えているメーカーさんもいらっしゃいます。最近はお客さまの使いこなし度が高くなり、よりレベルの高いデーター交換を求めています。

お客さまからのご意見のひとつはサービス環境、もうひとつは品質です。ＣＡＤにも個性があって、それに合った使い方ができないとエラーは出てしまいます。ですから、それらをカバーするサービスとシステムづくりを考えていかなければなりません。

以前に比べれば、お客さまの求めるシステム像は、だいぶ変わってきたように感じます。最近では、人材確保が難しいという背景があり、初心者でもそれなりの品質で簡単にデータ出力できるようなシステムに移行したいとか、従来、差別化の要素だった加工条件などの範囲を標準化して欲しいという話もあります。

おそらくリクエストは、どんどん自動化を進めてほしいという部分と他社と違 うノウハウで差別化したいと相反する要求が増えてくるでしょうね。

設計部門の負荷だけをみるのではなく、３次元導入によって全体の効率がどれくらい上がったか、設計部門にかかった負荷を全体でどうカバーするかを考えることは非常に重要となります。

３次元ＣＡＤ／ＣＡＭも道具ですから、人手がかかるのだということを理解していただきたいですね。

現場の方々は理解してても、経営者サイドがあまり認識していない、またそれらをうまく現場から伝えられないケースもあります。減ってはいますが、システムのことは現場任せという部分を、できれば社内でうまくコミュニケーションを図っていただきたい場面もあります。

魔法の道具ではないですから。正しく理解し、正しく評価していかなければなりませんね。