問題 【 パソコン講座のターゲットとは? 】 を考えるにあたって、
「パソコン講座に申し込むのは、○○○○○○である」
「○○○○○○ならば、パソコン講座に申し込む」
という両者を成立させるまでの○○○○○○を考えてみてください、
というのが今回の演習問題です。
( パソコン講座の展開というのは、実は私たち(株)ビジービーの一つの事業であり各種の専門学校、PCスクール等に対して、講座の企画開発、講師の派遣、およびプロモーション代行という仕事を担っています)
「パソコン初心者」ということは間違ってはいないのですが、前述しましたように、もっと 絞り込む 必要があります。
“お金と時間を使って習いに来る”ということですから、「お金と時間がある人だ」 と決めつけるのは早合点です。
実際に、私たちがお相手している受講者の中の多くは、お金と時間があるから来たという人ではありません。
なぜ、わざわざ貴重なお金と時間を費やして、しかも交通費を支払ってまでパソコンを習いに来るのか、
その 理由 をもっと 深堀り していくことが必要です。
「転職したい」
「スキルアップをして給料を上げたい」
そんな希望をもつ人も多く含まれます。
今の仕事や給与に満足できなくて、転職や配置転換を考えている人は、確かにパソコンを学ぼうとする傾向が強いようです。
しかしながら、それだけでも ターゲットの明確化 にはなっていません。
なぜなら、そうした人の中には、自分で勉強する人も多いでしょうし、職場ならばまわりの人に教えてもらうこともできるからです。
それではいったい、街のパソコン講座で学ぶ人とはどのような人でしょうか?
当社が行っている実際のSP研修では、この部分を本当のお客様インタビューによって明らかにしていきます。
もちろん、このインタビューの内容に私たちのノウハウがあるのですが、ここは企業秘密として伏せさせていただくとして、今回の件においては、おおよそ次のような 受講者のイメージ が上がってきます。
ややズレル人がいるとしても、おおむね上に述べたような方々が受講者になっておられるようです。
もう少し端的に言うと
「パソコン初心者というよりも、パソコンに接する機会が不足しつつも羨望していた人であり、パソコンによって自分が変われるのではないかという過度の期待を抱きつつも、自らの力でそれを成し遂げるのは難しいと考え、お金を出して講座に通えばなんとかなるのではないかと考えている人」
という感じです。
ここまで絞り込んでいくと、その人たちのイメージがリアリティ をもって迫ってきます。
これが ターゲットの明確化 という工程です。
ここまでくると、ターゲットのニーズは何か、私たちに何を期待しているのか という点も 鮮明に なってくるのです。
いかがでしょうか。
ターゲットの明確化 というポイントについて、皆様の会社の商品で、試みてください。
その時に必ず考えていただきたいことは、
「その商品を購入するのは、○○○○○○な人である」
「○○○○○○な人ならば、必ずその商品を購入する」
と言えるまでの ターゲットの明確化 を行いつつ検証していただきたいのです。