【ベトナムってどんな国?】 第4話 2010年以降のベトナムの産業

ベトナムは2010年以降、日本からの直接投資が右肩上がりで伸びているのが一つの特徴です。
これ、平たく言うと、日本からの進出が多いっていうことです。


日本の対越直接投資

グラフ1. 日本の対越直接投資 2006-2017
出典: ベトナム計画投資省発表よりNCネットワークベトナムにて編集


日本からだけの投資が多いのか?というと実はそんなことなくて、韓国、シンガポールといったアジアの国々が一生懸命進出しています。(ジャンルは製造業に限らずいろいろ)



2017年の国別の投資比率


グラフ2. 2017年の国別の投資比率
出典: ベトナム計画投資省発表よりNCネットワークベトナムにて編集



ベトナムには90年代半ばから、日系メーカーの進出が続きました。
そのころ進出したのが、HONDA VIETNAM、次いで、YAMAHA VIETNAMなどの二輪メーカー。2000年代に入ると、CANON、TOTO、PANASONICなど多種多様な企業が進出をしました。

結果、現在に至るまで、上記以外にも、ブラザー、京セラ、ブリジストン、特にベトナム北部を中心として大手メーカーが進出をすることになりました。
2010年代にもSAMSUNなど韓国系の有名大手メーカーが進出し、それまで万年貿易赤字国であったベトナムはついに、2012年、念願の貿易黒字化を成し遂げたのです!

そして今、ベトナムは国産自動車メーカーVINFASTを筆頭に、自動車を製造できる国になるためのチャレンジを始めているところなのです。



2006-2017 ベトナム貿易収支


グラフ3. 2006-2017 ベトナム貿易収支
出典:ベトナム関税当局の統計よりNCネットワークベトナムにて編集



このように20年ほどかけて多くのプレイヤーが進出を遂げたベトナムには、当然、ティア1メーカー、ティア2メーカーから中小企業まで、大小さまざまな企業が進出を果たしました。
また、ローカル企業も徐々に育ってきており、産業ごとに見ていくとサプライチェーンがおおむね整いつつある産業も出始めています。

実にドラスティックに国内のものづくり事情が変化を遂げた20年だったわけです。
そんなベトナムですが、現地に進出するのは簡単なのでしょうか?

進出支援を行っている私たちの立場からの見解は、次回!お楽しみに。



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第1話 誰でもわかるベトナム概要
第2話 戦後のベトナムをざっくりと。
第3話 2000年代以降のベトナムの産業


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