ベトナムは割と最近まで戦争をしていました。1975年まではベトナム戦争。1979年まではカンボジア戦争。ベトナムの戦後は1980年から始まったのです。
1980年というと日本では、竹の子族が道で踊ったり、ルービックキューブが流行ったり、王選手が引退したり、もんた&ブラザーズのダンシング・オールナイトが大ヒットしていた頃だそうです。(飛行機でたった数時間の距離なのに、こんなにも違かったんですね)
1980年以降、豊かな国になることを目指してドイモイ政策を打ち出したベトナムは、各種産業育成のために様々な産業分野に関する国営企業を続々立ち上げました。
「あんたんとこは農機具作りんさい!」 ⇒ VEAM(ベトナムの農機具製造グループ企業群)
「お前さんは船さ作りゃ!」 ⇒ VINASHIN(※)(造船グループ。2010年破綻)
※ VINASHINは、ベトナム戦争時点で既に存在
などなど。
時を同じくして、独立を夢見る若者たちが自分で会社を立ち上げるということも沢山起こりました。
(製造業も沢山立ち上がったのですが、これらの会社で、今も残っている企業が沢山あり、2010年代後半の今、最初の世代交代を迎えようとしています。)
ドイモイ政策によって、ベトナムで様々な産業が産声を上げました。徐々に外国からの”投資国”としての注目も上がり始めることになり、1990年代から2000年代にかけて日本の大手メーカーが次々と現地に工場を建てることに繋がってゆくのです。
ちなみにベトナムは、農業、漁業はもともと盛んです。
※、お茶、コーヒー、果物、魚、貝、沢山です。
これらの作物が豊富に採れるベトナムは実は、世界幸せ度ランキングでは上位ランカーなんですね。
不思議な国です。
(次回は、現代のベトナムについて。お楽しみに。)
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・第1話 誰でもわかるベトナム概要
・第3話 2000年代以降のベトナムの産業
・第4話 2010年以降のベトナムの産業