精密部品加工のエキスパート
高品質、納期厳守、適正価格を実現
O.E.Iパーツ社は、タイ資本の精密部品メーカー「O.E.Iグループ」の中核企業である。1993年の創業以来、27年間にわたり自動車部品、機械部品を作り続けてきた。環境を重視した生産工程の改善、効率化を進めた結果、国際的に高い評価を得るまでになった。同社のシラパン・オーンアート社長は次のように語った。
写真左：機能的につくられたO.E.Iパーツの工場 / 写真右：世界的にも評価が高いO.E.Iパーツの精密部品
「当社は高品質、納期厳守、適正価格の維持を徹底することで顧客の信頼を得てきました。現在は国内外の自動車関連メーカー、機械メーカー、半導体メーカーと幅広く取引をしており、製品は日本、ドイツ、フランスにも輸出しています。2019年の売上高は3億5,000万バーツでした」
O.E.Iグループは、設計から高性能マシンによる部品生産まで一貫して行っており、近年は生産工程にロボット、オートメーション技術を導入して労働生産性をさらに高めている。
写真左：熟練技術をもつスタッフが揃う / 写真右：最先端のマシンで部品を製造する
「精密な部品は、精密な時間管理に支えられています。標準と品質の検証を重視し、最新の計測機器による効率的かつ精密な検査を工程ごとに行なっています。ニーズに対して十分に機能を発揮することが、顧客の信頼につながるのです。当社は国際的な品質マネジメントシステム規格であるIATF16949の認証も得ています」
同グループの高い生産能力を支えているのは、絶え間ない顧客満足度の追求と、カイゼンによる徹底したコスト管理だ。部品製造において重要課題である納期も、徹底した時間管理により厳守している。
写真左：東京精密の輪郭形状測定機 / 写真右：精密な検査を工程ごとに行なっている
顧客満足度の追求は、多彩な事業展開にもつながっている。部品製造のO.E.Iパーツを中核に、板金加工のSSI、不動産事業を担うO.E.Iプロパティマネジメントを展開。加えて、日本のケーアイ精機と組んで金型事業に参入したほか、部品メーカーのアイセルとカップリング等の製造販売、金型のヤマナカゴーキンと共同で車のギアなどの生産に乗り出すなど、日系企業との合弁事業にも積極的に取り組んでいる。
また最近は、O.E.Iフーズ社を立ち上げ、天然素材から環境・健康に配慮した製品を作り、「サイアムリーフ」のブランドで販売している。
写真：世界的にも評価が高いO.E.Iパーツの精密部品
