健康と省エネを追求する
タイNo.1のエアコンメーカー
サイジョー・デンキはタイを代表する空調機器メーカーだ。健康第一をモットーに高品質の冷気を追求する同社のエアコンは省エネ効果が高く、輸出機器としての標準規格もクリアしている。
写真左:R290(自然冷媒)を採用したエアコン / 写真右:コンプレッサーの生産ライン
同社は1987年、タイでのエアコン産業の発展を夢見たタイと日本の事業家の合弁で、日本の大阪市に設立された。その5年後にタイの会社となり、タイ製品として研究開発が進められ、生産工程のレベルアップ、ハイテク導入により性能と品質を高め、タイ国内で断トツの高品質生産に成功。さらにイノベーションを進め、インテリジェント機能を有するインバータ搭載型の生産を実現し、タイメーカーとして初めて日本へのエアコン輸出を成功させた。
同社の製品は世界中の消費者に受け入れられ、現在は年産36万台のエアコンを製造。国内販売のほか、日本、オーストラリア、シンガポールをはじめ、欧州、アセアン諸国に輸出されている。
写真左:インバータ搭載により節電効果を高めた / 写真右:開放感のあるショールーム
タンヤワット・ジッティパランシー副社長は次のように語る。
「イノベーションを重視する当社は、使用者の健康重視、節電効果、最先端の追求という3つの方針を掲げています。普通のエアコンからインテリジェントなエアコンへ、一段高い道を切り開いた最初のブランドがサイジョー・デンキです。当社の製品に新時代の扉を開く力を持たせるのが夢です」
同社が開発したアプリケーションは、GPSシステムで遠距離にある機器の操作が可能。また独自のインバータシステムで通常より50%高い節電効果が得られ、IoTシステムによりリアルタイムの実用も可能となる。さらに、最近の技術イノベーションの成果として、PM2.5やPM0.1など大気中の微粒子の99.9%を除去する性能が、日本の電気安全環境研究所(JET)によって認証された。
写真左:家庭用エアコンの生産ライン / 写真右:見学会には多数のメディアが集まった
地球温暖化が進行するなか、同社はより高性能のエアコンの製造・開発を追求し続けている。また、事業の継続と拡大を進めつつ、環境重視を掲げるグリーン・クーリング・プロジェクトにも参画。同プロジェクトはタイの産業の未来を見据えた環境保全活動で、タイの冷凍空調(RAC)セクターにおいて、自然冷媒による環境にやさしくエネルギー効率の高い冷却技術を普及させることを目的としている。
▶︎ NCネットワークグループ FACTORY NETWORK ASIA (THAILAND) CO.,LTD. 発行
『FNA 月刊 U-MACHINE』より