商用保冷庫のトップ企業
事業展開と環境重視を両立
保冷庫の製造・販売を手がけるパタナーインタークールは、環境重視と永続する事業開発を基本方針としている。温室ガス排出の削減に力を入れている同社は、保冷庫製造過程における自然冷却技術(R290)の導入により、自然と共存するエネルギー節減タイプの工場・オフィスの建設を進めている。
写真左:自然冷却技術(R290)を導入した工場 / 写真右:タイ全土で目にする同社の冷蔵庫
エーカポン・タンシリマーナクン社長は次のように語った。
「当社は1980年の創業以来、商用保冷庫の製造・販売をしています。チルドフード&ドリンクスのブランドでミニマート向けの白い保冷庫がたくさん使われています。おかげさまで、顧客の信頼と高評価を得て事業は順調に伸び続けています」
世界規模で温暖化がますます進むなか、同社も国際的な潮流に遅れをとらないよう、事業展開と環境重視を両立している。
「保冷のニーズは増える一方です。環境を重視する当社では生産工場とオフィスのエネルギー節減を進めており、自然と共存するエネルギー節減技術により、工場とオフィスを分離しています」
写真左:先進的な工場で働くスタッフたち / 写真右:開放的なショールーム
工場内では電気の照明は使わず、太陽光を採り入れたほか、自然な空気が流れる風通しの良い内部設計が施されている。また屋根には1メガワットのソーラーパネルが設置され、エネルギー節減に大きく役立っている。
写真左:OEM生産やカスタマイズにも対応 / 写真右:工場見学会には大勢のメディア関係者が集まった
さらに、温室ガスを削減するためにグリーン冷房のイノベーションを導入し、タイ産業の未来のためのRAC NAMA(グリーン冷房革命プロジェクト)に参加。自然冷却技術(R290)の導入でエネルギーコスト削減と環境保護を促進させ、冷房効果を高めた。
同社の製品は現在、商品保冷庫、生花保冷庫、ソーセージ保冷庫、ケーキ保冷庫など用途に応じて多様化している。
「相手先ブランドのOEM生産も行っており、カスタマイズされた保冷庫、特注保冷庫も提供しています。また設計、コンサルティングのサービスにも力を入れており、レストランから喫茶店まで、多くの顧客のニーズに応えています」
写真:緑をふんだんに取り入れたオフィス
▶︎ NCネットワークグループ FACTORY NETWORK ASIA (THAILAND) CO.,LTD. 発行
『FNA 月刊 U-MACHINE』より