No.62883 スキン層
2005-10-27 00:34 投稿者: ナンユン リンク:
削除キー (?)
樹脂成型において、表面はスキン層があるから摩擦に強いと言われたのですが スキン層というのがよくわからないんです。 金型に接する部分にできる層だと言われました。 以前は成型品を切削し摩擦面としていたのですが、スキン層のほうが摩擦に強いんでしょうか? 初心者で申し訳ないんですが、「スキン層とは何か」「摩擦に対して本当に強いのか」教えて下さい。 使用している樹脂はPOMです。
No.63029 Re: 5857 スキン層
2005-11-04 19:42 投稿者: 入社25年 リンク:
>解説ありがとうございました。 >おっしゃる通り「磨耗」です。 >スキン層と切削加工した内側の部分では磨耗に対して違いがあるのでしょうか。 >切削面が荒いので滑らかなスキン層より磨耗に対して弱くなっているのでしょうか。 私見では、単純にスキン層を摩擦面とした場合と内部を切削加工して 使用した場合では大きな差がないと考えます。ただし、スキン層・切削 加工とも表面粗さが同一の場合とします。 磨耗とは摩擦運動により、せん断破壊が起こり、微細に磨耗を続けたり、 疲労(疲れ)により微細に破壊されたりして磨耗していく場合や、相手 が硬い材質の場合は、食われて磨耗していく場合があります。 表面が粗いと、せん断破壊が起こった時、微小磨耗片が相手側に食い付 き、一層磨耗が速まる可能性があります。また偏磨耗も起こる可能性が あります。 疲労(疲れ)とは物体に応力・ひずみが繰り返しかかる場合に破壊が促 進されるとされていますので、接触部は面と面が接触するのが理想と言 えます。つまり、表面は出来るだけツルツルの方が有利という事です。 結論としては、どこの部分を使うかよりも、摩擦部の仕上げ精度次第と いうことでしょうか。
No.63022 Re: 5857 スキン層
2005-11-04 01:29 投稿者: ナンユン リンク:
解説ありがとうございました。 おっしゃる通り「磨耗」です。 スキン層と切削加工した内側の部分では磨耗に対して違いがあるのでしょうか。 切削面が荒いので滑らかなスキン層より磨耗に対して弱くなっているのでしょうか。
No.62923 Re: 5857 スキン層
2005-10-28 20:29 投稿者: 入社25年 リンク:
> 樹脂成型において、表面はスキン層があるから摩擦に強いと言われたのですが > スキン層というのがよくわからないんです。 > 金型に接する部分にできる層だと言われました。 > 以前は成型品を切削し摩擦面としていたのですが、スキン層のほうが摩擦に強いんでしょうか? > 初心者で申し訳ないんですが、「スキン層とは何か」「摩擦に対して本当に強いのか」教えて下さい。 > 使用している樹脂はPOMです。 簡単に説明しますと・・・。 金型の中に樹脂が射出されると、スプルーランナーを通り、ゲート を通過し、キャビティー内に注入されます。樹脂は一般に冷却され ると固化する性質を持っています。キャビティー内に進入した樹脂 は、更に奥に向かって進みますが、金型に直接、接する部分は金型 に熱を奪われ、直ちに固化します。しかし、中心部は固化せず流動 を続けます。この時、最初に固化した層を一般にスキン層と呼びま す。もっと平たく言えば、製品の外観部はスキン層そのものと言え ます。(大分大まかですが・・・) 摩擦とは製品の表面同士が接触し合い、両者間に法線圧力が掛かっ たまま相対運動が生じると、その運動を妨げようとするのが摩擦で あって、製品そのものが消耗していく事は磨耗と呼びます。 ここでお尋ねになっている[摩擦に強い]とはどちらなのかが悩みま す。上記の状態は同時に発生し得る事ですが、内容は全く違います。 文面からは、磨耗のような気がしますが・・・。
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