意匠デザインではなくてメカニックな機構デザインの範疇であれば、ドラフタによる
(2DCADとしても同様)設計感覚が必要です。そうでないという向きもあるかも
しれませんが、単なるモデリング、干渉チェック、仮想組立ての用途ならば技術力の
強化には繋がりません。なぜなら操作さえ習得できれば容易に実行できる故。真似さ
れればおしまいです。
それだけで十分であればミッドレンジ帯のCADで十分な選択も可能です。
そこの観点を踏まえて、機械機構の計画設計用途として捕らえると、価格ではなくて
業務、設計対象の範囲を捕らえた選択をすることです。部品点数が1000点を超え
るシステムで操作速度が遅くなるとか・・・。複数の人数による協調設計が容易かど
うか・・・。解析との連携はよいか・・・。加工につなげるデータの共用、展開の可
能性・・・。総合的なシステム展開の可能性を予測することです。その予測が不可能
ならハイエンド(3D)導入はやめたほうがいいです。
操作技術というよりはシステムとして運用できる人材(設計指揮者の意味)がいるか
どうかが大きなポイントです。CADの操作技術(モデリング)そのものはいくらで
もあとで工夫できます。そういう意味での人材がいれば、俗に言うハイエンドのCA
Dの導入は、間違った選択につながるリスクはグンと減ります。
そのレベルに達しなければハイエンド3Dを選択する必然性はないといっていいくら
いです。
意匠デザイン(プラスチックケース、カメラ、などの外観設計)が必要となってくる
と、こちらは当方責任あるアドバイスは出来ないのであしからず。こちらは優秀なモ
デラーの確保、分野に特化したソフト、業界のデータの共通性、など別の観点が必要
になりそうな・・・。
2Dか3Dかの選択は、意匠デザインでは3Dでないと設計不可能とでもいえる範囲
があり、機構機械の設計でも製品の小型化を目指すなら今では3Dは必須のアイテム
ととらえていいです。(実装の高密度化など)
この流れのなかで将来は2D的な思考は廃れるかもしれません。それはそれで一つの
成果です。
上記の流れでCADを検討されてはいかがでしょうか。