プレス金型用の特注部品を安く作るコツ!教えます!

皆さんこんにちは!メディアリサーチ事業部のシラハマです。

突然ですが、みなさんはプレス金型部品の特注品を発注する際に、もっと安くできないのか!、納期を短縮できないのか!
といったお悩みを持ったことはありませんか。
今回はこの場を借りて、特注品の発注のコツを探っていきます!

標準部品なら価格も納期も決まってるため、標準品を優先的に採用している企業がほとんどですよね。
それでも一品一様の製品を作る上で、標準部品の規格には収まらない「特注部品」の採用が必要なケースが出てくるはずです。
その際、標準部品なら3~5日程度の納期で手元に届くはずが、特注品となると10日間以上の時間を要することも、価格には数倍の差が生じるというお話しも。

そこでこの度、「プレス金型用の特注品を早く!安く!するためのコツ」を長年プレス金型の標準部品も特注部品も製作してきた金型部品メーカー様にお聞きしました。

プレス金型用特注部品の専門家である株式会社タカノから特注部品を安く作るコツを伝授して頂きます。

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さて、それではプレス金型の特注部品を安く作るコツを紹介していきます。

早く作れば安くなる!この考え方は我々製造業の基本ですよね。
そのため、早く作る方法を知ることは安く作る方法を知ることに繋がるわけです。
標準品は何故、早く安く作ることができるのか、そのポイントを知ることで特注品を安く作るノウハウが見えてきます。
第一回の今回は金型部品の代名詞である「ピアスパンチ」を例に、特注品と標準品の製造工程の違いを明らかにすることで、何故標準品は早くて安いのかを理解し、それを特注品に応用する術をお教えします。

標準品

特注品

 

標準品と特注品の工程の違い

 

 

 

加工工程を比較してみると標準品はブランクパンチを素材に使用して、刃部(φP)のみを加工するため、実質加工工程は1工程のみです。 
それに対し特注品は、標準品に必要な工程に、「生材切削」「熱処理」「軸部研磨」「端面研磨」の4つ工程が追加で必要になります。熱処理などは焼き戻しを含めると15~17時間かかるため、丸1日納期が延びることも。

また、加工素材の差も価格と納期に大きく関係してきます。
標準品に使われるブランクパンチは量産するため安く作ることができ、在庫も常時確保しているので、すぐに使用可能です。
それに対し、特注品では生材から少量を切削で切り出すため価格があがり、生材の在庫がないケースでは仕入れが丸一日以上かかり、そのまま納期に影響します。

これが標準品と特注品の納期に差が出る最大の要因です。
つまり、ブランクパンチを素材に採用した仕様で設計をすることで早く安く加工が可能になります。

ブランクパンチを素材に使用するために押さえておきたいポイントはこちら。
①ツバ部の規格を標準品と同じにする(ツバの径、厚み、ツバ下R、)
②鋼種と硬度を標準品と同じにする
③ジェクタピンの穴径や深さを標準品と同じにする

★次回以降、一つ一つのポイントについて解説していきます。

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株式会社タカノ様、丁寧なご説明ありがとうございました。
次回以降、気になる具体的なポイントのご紹介も頂けるとのことで期待が高まります!!

では以上、また次回!!


株式会社タカノ



所在地

〒373-0022 群馬県太田市東金井町1237

TEL

0276-22-6270

URL

http://www.kk-takano.co.jp/
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