大塚商会
新聞・雑誌やネットなど、さまざまなメディアで「RPA(アール・ピー・エー)」という単語を目にすることも多いのではないでしょうか。
すでに、詳しくご存じの方もいらっしゃれば、「言葉だけは聞いたことがあるけど、具体的にはよく分からない」という方も多くいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、RPAについて、より簡潔に分かりやすく解説していきたいと思います。
Q)そもそも、RPAって何の略?
A)RPA:Robotic Process Automationの略で、直訳すると、「ロボットによる業務の自動化」という意味です。
Q)ロボットによる自動化は既に工場で取り組んでいますが・・・
A)いえいえ、RPAは製造工場での産業ロボットによる自動化ではなく、オフィス事務所でのソフトウェアロボットによる自動化のことです。
Q)あまりイメージがつきませんが・・・
A)簡単に言えば、定型的なパソコン操作をソフトウェアにより自動化することです。
Q)定型的なパソコン操作って、具体的にどんなこと?
A)たとえば、次のようのものが考えられます。
1:毎週、受注実績のデータを営業担当者ごとに集計して、それを社長や上長、営業向けにメールで配信している。
2:得意先からメールで送られてくる注文データをもとに、自社のシステムに毎回登録し直している。
などなど。
Q)Excelのマクロのようなものですか?
A)Excel内での操作の自動化はマクロで可能ですが、生産管理など基幹システム、メールなどアプリケーションをまたがる自動化は、Excelのマクロでは難しいです。
RPAツールであれば、アプリをまたがる自動化の設定も対応できます。
また、Excelのマクロは人が手動で実行させる必要がありますが、RPAは自動実行させることも可能です。
Q)パソコン操作を自動化しても、それほど効果が高いようには思えませんが?
A)RPAによる業務の自動化によって、転記間違いやモレなど人為的なミスを防止し、業務の品質向上、作業時間の短縮など生産性を向上させることができます。
さらに、単純作業をRPAに任せることで、人間にしかできない業務、付加価値の高い仕事に集中して取り組むことができるようになります。
Q)「働き方改革」に有効なのでしょうか?
A)事務作業の効率化と生産性向上をもたらし、これまで人間が行ってきたパソコン上の作業を正確かつスピーディーに遂行できる為、単純作業による残業時間の削減などを含めて、「働き方改革」を実現する一助ともなります。
Q)AIとは違うの?
A)人が行っていた作業をコンピューターが行ってくれるという点については、RPAもAIも共通する為、混同する方もいらっしゃるかもしれませんが、現時点では大きく異なります。
RPA:人が作ったルールに従って、コンピューターが作業する
AI:自己学習機能によって、コンピューター自身が判断する
ただし、RPAも今後AIを搭載して、例外対応や非定型業務、意思決定の自動化まで発展していくことなる為、そうなるとますますRPAとAIは融合していくかと思います。
Q)ところで、RPAのツールを導入するとなると、それなりに高いでしょ?
A)専用ツールの他にも、最近ではパッケージシステムの標準機能の中に搭載されているものなど、さまざまです。
まずはどんな業務を自動化していきたいかにもよりますので、ぜひ、お取引のあるシステムベンダーさんや大塚商会にご相談いただければと思います。
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