ますたあにゃむ先生の「CAM使いのためのネコパンチ講座」
株式会社ゼネテック
今回は、効率よく設備投資とソフト導入を進める方法として、補助金の活用について考えていきましょう。
【補助金について】
ここでは製造業でよく使われる
① 「ものづくり補助金(正式名:ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業)」
② 「IT導入補助金(正式名:サービス等生産性向上IT導入支援事業)」
の2種類に絞ってお話しします。
本年度(2020年)の公募に関しまして、先日発表されました。
① 「ものづくり補助金(一般型)」
補助額:最大1,000万円(補助率 原則2分の1)
革新的なサービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善に必要な設備投資が対象です。
昨年との大きな違いは向こう3年間にて公募が行われます。
1次公募は3月10日17時より公募開始、応募締め切りは3月31日17時までの予定です。
採択発表は4月末を予定しており、2次公募は5月、それ以降は3か月毎に公募が行なわれる予定です。
また過去3年以内に補助金を受給している事業者においては減点措置が取られるため、
初めて補助金を申請される事業者が有利になります。
■公募について(全国中小企業団体中央会サイトより)
→ 全国中小企業団体中央会サイトはこちら
② 「IT導入補助金」
補助額:30万円~450万円(補助率 2分の1)※3月13日開始予定
バックオフィス業務の効率化、新たな顧客獲得などの付加価値向上に資するITツールが対象です。
(詳細未定)
【補助金を獲得するには】
交付申請にて提出する「事業計画書」がとても重要で、事業計画のストーリーを計画書に落とし込む必要があります。
「ものづくり補助金」を例に挙げますと、
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上記のように、補助金公募要項にも記載がある審査項目に一つ一つ答えていけば、交付決定に近づけると思われます。
【申請方法について】
本年度より電子申請のみとなり、電子申請システム「jGrants」での申請が必須です。
★ 補助金電子申請システム「jGrantsホームページ」https://jgrants.go.jp/
またその際「gBizID(GビズID)」(電子申請用ID)が必須となり、
このID取得には2~3週間程度かかるので注意が必要です。
■ GビズID ホームページ https://gbiz-id.go.jp/top/
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「補助金って何?」の方、必見のコーナーです。
Q)補助金とは何ですか?
A)「補助金」とは、行ないたい事業に対して実施のサポートのために給付するお金のことです。上記の他「省エネ」「CO2削減」「軽減税率対策」「サポカー」など多岐に渡り、近日では「コロナウィルス対策」の補助金も出ております。
Q)補助金の流れについて教えてください。
A)申し込みたい補助金に対し申請を行ないます(これを交付申請といいます)。
事務局の審査の上、交付決定がなされた後、発注⇒納品⇒検収⇒支払を行ない、
事務局へ事業完了報告を行ないます。
その報告から交付金額が確定し、指定した口座に振り込まれます。
また終わった後も毎年、状況・収益報告を行なう必要があるため注意が必要です。
(ものづくり補助金は最大5年間の毎年報告が必要)
Q)交付申請にあたって必要書類は何ですか?
A)こちらも補助金の内容によりますが、一般的に準備する書類として、
法人:「履歴事項全部証明書(謄本)」と「法人税納税証明書(その1またはその2)」
個人事業主:「所得税確定申告書」「所得税納税証明書」
「運転免許証または運転経歴証明書または住民票」が必要です。
また申請するにあたり「事業計画書」を提出する必要もあり、(直近2期分の財務情報)
(計画数値今後5か年)を聞かれます。
(参考サイト)
独立行政法人 中小企業基盤整備機構 https://seisansei.smrj.go.jp/
ミラサポ(中小企業庁) https://www.mirasapo.jp/subsidy/guide/check.html
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1980年代コンピュータシステムエンジニアでメインフレームからPCまで、中央銀行からカーナビのシステムなどの開発に従事。1990年代初頭にMastercamと巡り合い、おそらく日本で最初にMastercamを稼働させたひとり。
その後、Mastercamの歴史と共に歩む。百均のスプーン金型から自動車、航空機、医療機器に至るまで、ありとあらゆる製造業の「猫の手」として活躍。
お客様のニーズを具体化、問題の解決、ソリューションの提供、PCネットワークの相談など、その肉球から繰り広げられるネコパンチは幅広い「癒し力」をもつ。
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