いまや出産祝いの定番となった「iiwan」シリーズ。
iiwanは、愛知県新城市の株式会社豊栄工業がうみだした自社ブランドです。
当社の本業は、プラスチック射出成型金型やプレス金型の設計製作、及び多品種少量の金属部品加工。
それがまったく新しい素材「ポリ乳酸」の射出成形に挑戦し、商品化に成功。
そして、自社ブランドとして、いま広がりを見せています。
開発とブランド化の取組みは、『エミダスマガジンVol.40』2017年秋号でもご紹介しました。
「愛情ととうもろこしでできた幼児食器。
植物由来樹脂を用いた人と地球に優しい環境調和型食器を開発。」
▶︎ 「iiwan」の紹介記事はこちら
その後、2018年には、iiwanをつくる技術が、第7回ものづくり日本大賞「内閣総理大臣賞」を受賞。
石油由来樹脂による環境負荷という課題を解決する、植物由来・ 生分解性プラスチック「ポリ乳酸」の
独創的な射出成形技術を世界に先駆けて実用化したことが、評価の決め手となりました。
▶︎ 第7回ものづくり日本大賞の公式ページ
2019年6月には、成田空港および羽田空港の
JAL国際線ファーストクラスラウンジで、iiwanが採用されました。
そして現在、ファーストクラスラウンジだけでなく、ビジネスクラスやエコノミークラスでも入れる
サクララウンジにも置かれてます。
▶︎ JALのプレスリリース公式ページ
いろいろな雑誌・メディアで紹介される他、
そのよさが各所で評価され、着々とファンが広がっています。すごいですね!
ここまでブランドを育てるには、ご苦労もあったでしょうし、特に工夫されていることもあると思います。
そこで、iiwanの広報戦略で、最も大切にしていることを伺いました。
「ブランドの世界観を大切にしています。
そのために、ブランド価値(使命、ストーリー、コンセプト)を明確にし、
取り組むべき具体的な行動項目を定め、マネジメントすることを心がけています。」
とても緻密に勧められているのですね。
そうしたブランド戦略が詰まっているのが、iiwanの公式ページです。
このように「iiwanの公式ページ」では、訪れる人の視点に立ったわかりやすい表現で、
ブランドのコンセプトをしっかりと表明しています。
ページ上部には「iiwanは、〝子どものはじめての体験を最高のものにする”ライフスタイルブランドです。
子どものココロとカラダを育む「食事」と「睡眠」を大切にしています。」という言葉を常駐させ、
実際に手にとって使われる方たちの目線で、特徴がわかりやすく紹介されています。
「何を作り、何を届けたいのか。そして受け取った人はどうなるのか」を
しっかりと伝えることって、大切ですね!
▶︎ 私たちがiiwanをつくった理由
そして、「iiwan」は、どんどん商品群を増やしています。
「iiwan MY FIRST DISH」
「iiwan MY FIRST SPOON」
「iiwan MY FIRST FUTON」 などなど。。。
インスタグラム(@iiwan_official)でも、素敵な写真がたくさん公開されています。
この統一感、ブランド戦略としてさすがですよね。
▶︎ iiwan インスタグラムページ
「iiwan MY FIRST DISH」は、おなじみの食器たちです。
「iiwan MY FIRST SPOON」は、離乳食になったばかりの小さいお子さんにとって
食べやすいスプーンです。
「iiwan MY FIRST FUTON」は、赤ちゃんに最高の寝心地を用意してあげたいという気持ちから、
お出かけサイズのマットレスとして開発。
熱可塑性樹脂のファイバーが網状に絡み合い、三次元に形づくられた構造体で、
安全、かつリサイクルができる、環境に優しい新素材で作られているそうです。
開発でこだわった点を伺ってみると、
「一般的なベビーマットレスと違い、赤ちゃん(新生児~)の背中にフィット(Cカーブ)する
デザインを基調としました。
この立体網状構造体(C-CORE 3D)により成形されたマットレスは、
成形時の金型(治具)や成形条件等、さまざまな工夫を凝らすことで実現することができました。」
というお話でした。
これは、とても気になりますね。
また改めて、技術的なお話をご紹介したいと思います。
こうして出来上がったマットレスは、90%がエアー(空気)でできているため、
汗っかきの赤ちゃんでも蒸れないし、水洗いもできるので、いつでも清潔に保てるとか。なるほど!
▶︎ 商品紹介ページ
愛される商品づくりのエッセンスが詰まった「iiwan」は、
ものづくりの原点であり、未来の姿を教えてくれますね!
iiwanに関わっているすべての人が、このブランドを愛し、
大切にしている気持ちが伝わってきます。
これこそが、iiwanの信頼感の源泉なのでしょう。
これからも新商品の発表に期待が高まりますね!
今後のブランド展開については、
「ライフスタイルブランドとしての『 iiwan 』の世界観を広げるため、
全世代の方々にご利用頂ける商品やサービスの開発を推進して行きたいです。
特に、その根底にある安全安心で地球に優しい、
かつ人生ではじめての体験を最高のものにする新商品について、注力したいと考えております。」
ということです。
作り手側の視点ではなく、どこまでも使う人の側に立った開発をされるのですね。
そして、その使う人は、まだ言葉でちゃんと説明できないような
赤ちゃんや小さな子どもたちです。
そして、もちろん、NCネットワークの社員宅やお取引先でも愛用中です。
「30代女性 娘2歳」
離乳食も終わり、そろそろしっかりとした食器セットを…
と思っていた我が家には、まさにピッタリの器でした!
割れないけれど、固くない滑らかな手触りが絶妙で、
小さな子供の手でも持ちやすく、上手に食事ができています。
電子レンジ対応なのも嬉しい!
角のないフォルムにしっくりくる柔らかいカラーは
どんな食事にも合うので、料理も映え、毎日気に入って使っています。
「30代女性 娘4歳、娘0歳」
食が細い娘が大きくなるまで、なかなか手が出なかったワンプレートの食器。
使ってみると、程よい区分けと丸みのおかげで子供も食べやすそうでした!
下の子も少ししたら離乳食が始まるので、姉妹で長く使えるのもうれしいです。
「40代男性 娘4歳、娘2歳」
0歳の子どもでも掴みやすいし、コップもスプーンもフォークもお皿もスープ皿も全部使いやすい。
おしゃれだし、丸っこくて可愛い。
食洗機でも綺麗に洗えて、洗いやすい。
0歳~4歳でも使い続けられて丈夫。そして劣化していない。
姉妹で色違いを利用しており、自分用のお気に入りとして使っている。
色のバリエーションの中でも、特にブラウンがかわいくてお気に入り。
友人や親せきに子どもが産まれたと聞いたら必ずプレゼントしている。
人生最初に出会う食器のぬくもり、お母さんやお父さんに食べさせてもらった思い出は、
子どもたちの心の中に、愛されている実感として、深く刻まれていくでしょう。
こうした思い出が、子どもたちのすこやかな成長を支えてくれますね。
▶︎ iiwan 公式サイト