Vol.1
CASTEM (Siam) Co., Ltd. / CASTEM (Thailand) Co., Ltd.
企業概要
ロウ(蝋)を使って鋳型を得る「ロストワックス」製法と、金属粉を含有したコンパウンドを射出して形成する「メタルインジェクション」製法の2つの製法を駆使して、医療機器・工作機械といった産業機械部品から、ファスナーやバッグの金具といった雑貨用品まで幅広く金属部品の製造供給を行う。
海外戦略
バブル崩壊後の90年代半ばから、積極的に海外展開を進めている。1995年にはフィリピン、2002年にはタイに進出した。今ではフィリピンに1法人、タイに2法人を置いて、ロストワックス製法とメタルインジェクション製法の各ラインを稼働させている。
タイでも少量多品種に対応してきたが、2016年から3Dプリンタ品からの直接鋳造(金型不要)を導入し、生産体制の強化を図っている。また、2017年からアルミ鋳造も開始し、数個の試作品から数千個の量産品までに対応する体制が整った。
海外工場だからといって妥協は一切なく、「品質と納期で勝負する」姿勢を貫いている。南米コロンビアでも工場を稼働開始し、米ヒューストンの現地販売法人を拠点に、アメリカ本土の市場開拓を進めている。その主要なターゲットは、医療機器業界や航空宇宙業界である。
Mfairの活用
2015年から連続で4回出展。2018年は「コマ大戦」の幹事企業として、Mfairを盛り上げた。
CASTEM (Thailand) Co., Ltd.
Sales manager 大木崇靖氏のコメント
2014年、タイ法人はそれまでの日本人1名体制から2名体制となり、タイの事業が強化されることになりました。それに伴い展示会やメディアに露出していくなかで、初めての参加は2015年でした。
銀行の紹介もあって当初非常にありがたかったのですが、それから連続して出展しているうちに、出展企業の顔ぶれもある程度決まってきたため、出展の効果に対しては疑問を持つようになりました。
そうしたなか、2018年春に、2015年の出展で名刺交換した人が「そういえば、ロストワックスでできないか」と連絡してきてくれ、新規の取引が始まりました。Mfair出展の結果を出すには時間がかかりましたが、タイで「キャステム、ここにあり」と社名を浸透させてきた効果を実感できました。ですから、これからもMfairには出展し続けようと考えています。
Mfairやその他の展示会に対しては、タイだからこそ、どうしても新鮮味を求めたい気持ちになります。しかし最近は、周囲の出展企業の変化を求めることよりも、我々自身が自社の強みを、去年とは違った切り口から紹介できるか、どれだけ工夫できるかということのほうが、よっぽど重要なことだと思うようになりました。
どこの工場も同じと思いますが、少数の日本人が中心となって工場を回している中で、本業以外のところに力を入れることはなかなかできません。しかし、だからこそ、タイ人のスタッフに意見を出してもらい、違う表現を取り入れていくことによって、去年とは違った展示ができるようになると思います。
2018年の「コマ大戦」では、前回の2014年から時間があいたこともあり、知名度がない中での開催は非常に苦労しましたが、タイ人のスタッフも日本人と一緒になって、一生懸命に参加者を集めました。
タイでやるからには、タイの方が参加できるイベントであることに意味があります。こうした目的を共有し、タイ人のスタッフと一緒に盛り上げ、Mfairの最終日の「コマ対戦」は非常に盛り上がり、Mfair全体を大いに盛り上げることができたと思います。また、こうした経験を共有することによって、会社としてひとつ成長できたと思います。その点でもMfairの価値を感じています。
日本本社
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