特集:JIMTOF2022
株式会社長谷川機械製作所は、小型で高精度な小型のNC旋盤やマシニングセンタなどを得意とする精密工作機械メーカーだ。「小物部品の高精度加工には小型工作機械が欠かせない」と確信し、小型かつ高精度を売りに、近年は専用機にも注力してアプリケーションや機械ごとの変化などを押し出していた。それをJIMTOF2022にあたっては『スモールからコンパクトへ』を打ち出す。ただ小さいだけではなく複合化と自動化により、高機能の機械でスペースセービングを図っていく。
展示機械4台中3台は、ロボットとの融合をテーマにしている。うち1台は機械単体と協働ロボットの融合。もう2台は旋盤とマシニングセンタをロボットで繋いでおり、協働ロボットではなくスピード・生産性を重視したロボットとカバーリングしている。そして4台目は、業種を問わずに提案できる新作だ。
当然ほかにも品ぞろえはあるが、JIMTOFでは現在力を入れている製品を全面に見せていく。それがまさに複合化と自動化である。これまでの工程分散型を手放すのではない。代表取締役社長の長谷川透氏は「小さなものに集約しているなかで多様なご提案ができるようにと考えています。先々が見えない混沌とした時代に柔軟であるために、多品種かつ今ニーズとして求められている複合化に力を入れています。1台で完結できたり、ロボットで繋ぐことにより完結できるアプリケーションであったり、それぞれのワークが関係していけるものをご提案します」と言い、顧客からの要望に応えようと突き詰めた結果のひとつとしてコンパクト化がある。
今後は、国内のディーラーとの関係を一層強くしつつ、アフターコロナに視線を向けて海外展開へも力をいれていく。中国工場はコロナ禍で打撃を受けたものの、これまで順調に売上を伸ばしてきた。ヨーロッパでは前々から取引のあるスイスのほかにも、共に歩んでいける企業とは積極的に手を取り合っていきたい。そのためには、ニッチな製品に突出するだけではなく、お客様に寄り添うソリューションセールスにも力を入れていく。
「日本の製造業は弱くなっていると言われますが、お客様の満足度を上げるには戦力を増していかないといけません。そのためには人材が必要ですし、良い人材を育てるためにはユーザーも売上も増やさないといけない。お客様も社員もハッピーになるよう、会社として成長していく。プレミアムな会社を目指していきます」と長谷川氏の言葉は力強い。自らの武器を知り、ユーザーから目を反らさない企業姿勢が、独自の成長に繋がっている。
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