特集:JIMTOF2022

芝浦機械株式会社

芝浦機械株式会社

成形機、工作機械、制御機械などの産業機械メーカーである芝浦機械株式会社。取締役社長である坂元氏はJIMTOFについて「4年間、直接見にきていただけないという歯がゆさを感じていました。代わりにWEBなど仮想の場でアプローチもしていましたが、やはりリアルほど手ごたえは無かった。今回の展示会開催にはとても期待しています」と語る。

芝浦機械はアメリカのIMTS(シカゴショー)、欧州のEMOショーにも参加している。これらは展示即売会のイメージがあるが、JIMTOFではまずいろいろな製品を見に来ていただく事を目的として、新商品や技術などをアピールする場と定めている。出展内容は、大型機を中心に出す予定だ。「今回は、当社が得意とする門形マシニングセンタ、横中ぐり盤、超精密マシニングセンタを中心に展示します。またクローズアップされている積層造形も出展します」とターゲットを明確にしている。

最近は、エネルギー関係や自動車の金型について、年々、加工サイズが大きくなってきており、大型機の需要が増えてきている。超精密加工機の分野では、スマートフォンのカメラレンズ向けに加え、自動車関連向けが伸びており、先進安全装置や自動運転向けレンズの金型加工向けなどを中心に受注は好調だ。そして工作機械業界全体の景気に関しては「活況であり弊社も受注残を多く抱えている状態だ」と言う。「ウクライナ情勢の影響もあり、世界規模でのエネルギー・システム全体の見直しの流れの中で、脱炭素などに関する技術開発に貢献できる製品を提供していきたい」と意欲的だ。

「脱炭素・省エネ、自動車のEV化の流れにより、自動車産業では、軽量化ボディー製造による素材の変更や一体成形による金型の大型化での需要、電池産業では、創エネ・蓄エネ・省エネをキーワードとした需要、労働力不足、技能伝承の難しさや働き方の改善、生産性の向上といった課題解決のため省人化・無人化のシステムやロボットの需要などは、年々、増加していくでしょう。欧米も、日本も、中国での生産から自国での生産へのシフトを考え始めるでしょうから、先進国でも必要なものは自分達で作るという発想が広がっていくと思います。そうすると、設備投資も加速するでしょうね」。

今後は産業構造が、大量生産から多品種小ロット生産へと構造転換をして行くだろう。「国内では、経営者の世代が創業者からその子どもや孫に代わってきています。できるだけ効率よく、より付加価値の高いものを作ることに注力するようになる。「モノ」だけではなく「モノ+コト」で、より付加価値の高いものを提供し、これからの日本のモノづくりに貢献できる機械をつくっていく必要がある」と、進むべき未来を見据えている。

芝浦機械株式会社

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