特集:JIMTOF2022
株式会社テクノアは岐阜に本社を構え、中小製造業向けに生産管理システム、3Dシミュレーション、受託開発を行うIT企業だ。1981年創業以来、個別受注生産型生産管理システム『TECHSシリーズ』をはじめとして、確かな品質と完全なアフターサービスで高い評価を得ている。その導入実績は4200社を超える。JIMTOF2022では特に、部品加工業向け「TECHS-BK」をPRする。複雑になりがちな多品種少量生産のデータを一元化した、中小企業のための生産管理システムだ。また、個別受注型機械・装置業者向け生産管理システム『TECHS-S(テックス・エス)』は「ITトレンドGood Product」生産管理部門を受賞。新たにクラウド版の『TECHS-S NOA』を9月にリリース。企業としても2020年に『グッドカンパニー大賞』グランプリを獲得するなど評価を受けている。
同社は生産管理システムの提供だけでなく、中小製造業が抱える様々な課題を「AIを使ったソフトウェア」を提供して解決している。例えば、稼働率を記録するには設備自体にセンサを付けるのが一般的だが、『A-Eyeカメラ』を使えばカメラ映像から設備の稼働率をチェックすることができる。工場内に配線する手間が省け、作業時にコードに邪魔をされることもない。また、部品加工企業は見積もり作業に追われることも多い。そこで、AIが過去の図面から依頼内容と類似した図形を検索してくれるシステムを開発。過去の見積もり、生産工程、実績を記録することで、見積もりの精度を保ち、作業の効率化を図る。
ただし、高度なツールだけがあっても運用できなければ意味はない。代表取締役の山﨑氏は「企業の存続を左右することができる基幹システムを提供する者として、製品を売ることは目的ではなく手段でしかありません。お客様が欲しいのはツールそのものではなく、導入後の成果ですから」と語る。近年は補助金制度によってIT導入率は増えたものの、実際に使いこなせるかはまた別で、企業ごとに運用成果に差が生じているのが現状だ。そこを改善するために、同社はアフターサービスを最も大事にしている。社内には中小企業診断士8名、ITコーディネーター59名が在籍しており、製品提供後の導入支援として現状分析、操作指導、本稼働に至るまでサポートする。また、顧客が生産管理システムの利活用やExcel、Windowsなどの講習・相談のできるサービス「TMS」(TECHS MasterSchool)を無償で提供。提供先からは「売上や利益率が上がった」など感謝の声が届いている。これら伴奏支援的な営業の功績が認められ、先述のIT企業初のグッドカンパニー大賞を受賞した。
この先、IoTはますます発展し、避けては通れない時代となるだろう。リテラシー不足や慣れないツールに対する苦手意識などで諦めた結果、従業員の生産効率が下がってはいないだろうか。AIによって普段見えないものが可視化され、得た情報を運用する能力を身につけなければならない時代だからこそ、テクノアは成長を求める企業に並走していく。
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