特集:JIMTOF2022

DMG森精機株式会社

DMG森精機株式会社

DMG森精機株式会社代表取締役社長 森 雅彦 氏

工作機械のTOPメーカーとして世界中の展示会で業界随一の展示をしてきたDMG森精機(株)だが、今年のJIMTOFではブースを半分にした。理由は、東京潮見と伊賀事業所(三重)の2拠点で毎週金曜日に『DMG MORI テクノロジーフライデー』を開催しているからだ。これはセミナー+展示機による対面の実演加工で、お客様の要望や細かい技術的な問合せについてより綿密に応えることができている。「JIMTOFでは加工技術、DX、自動化、ERPとの連携などを見ていただき、その後にテクノロジーフライデーを利用して対面でより深くお困りごとを伺います」と森社長は言う。

JIMTOF出展のテーマのひとつはDXである。DMG森精機(株)はファナック(株)、三菱電機(株)、S I EME N S AG、HEIDENHAIN GmbHのNC制御を使いこなし、ロボットもファナック(株)、(株)安川電機、川崎重工業(株)、(株)デンソーなどの製品を含め繋げることが可能だ。ヨーロッパでは大規模な自動化やERPとのデータのハンドリングなどの様々なDX事例を構築してきたが、日本でもJIMTOFでDX連携を紹介する。「以前の展示会では切削スピードなどを強調していました。しかし今、重要なのは全体最適化です。工作機械でできることをご覧いただき、機械そのものの技術や性能については工具メーカーやCAD/CAMメーカーとも連携して部分最適化を図っていきます」。

テクノロジーフライデーのようすテクノロジーフライデーのようす

テクノロジーフライデーではこれまでに日米欧合わせ1万名ほどとの顧客と対面による技術打合せを行ってきた。ある時は、自動車メーカーの工場長をはじめ生産技術、マシンオペレーター、メンテナンス担当者など50~100名ほどの方が来場し、具体的な生産ラインに対してどう最適化を図っていくかを一緒に考えた。当然、訪問企業により案内のメニューを変更している。「弊社の機械は平均5000万円と決して安くはない。展示会場では深くまでご理解いただけない部分については、合わせてテクノロジーフライデーにもお越しいただくことで、それぞれの現場に適したご提案をいたします」と展示会と連動している。

現在、国内で稼働している同社の機械は約30万台、うち3分の1は20年以上前のものだ。古い機械は今後10年で大きく変わっていく。同時5軸とミルターンによる工程集約をおこなうと、パレット上で加工できるため自動化しやすくなる。それをスムーズに実現するために、設計・検査段階のDXが必要になる。そういったサービスをしっかりと提供していく。「DXの波は大きなチャンス。30~40代の経営者が増えてきて、良いものを素直に受け入れる空気を感じますから、ぜひメリットを実感していただきたい」と日本製造業への期待を膨らませる。

DMG森精機株式会社

本社

東京グローバルヘッドクォータ
〒135-0052 東京都江東区潮見2-3-23

TEL

03-6758-5900(代)

URL

https://www.dmgmori.co.jp/

 

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