特集:自社開発商品
自分のコリは自分でほぐすためのHOGU シリーズ。
「ユビタマゴ」「MUNZ!(ムンズ)」「背・BONE(セボーン)」「モンデリング」
「HOGU 泡(石鹸)」
「自分が好きか。いくらなら買うか、
自分がやる必要があるかを考えます。」
2007年、社長の三輪氏は「自分が欲しいから」という理由だけで「ユビタマゴ」の試作品を作った。金型製作などの経費はすべて持ち出しだ。2008 年11月に自社サイトで発売を始めたが売れず、監修者である伊藤整体師の整体サロンでの販売にも限界があった。三輪氏は大手量販店に飛び込み営業をかけたが取り扱ってもらえず思案に暮れていた時、近所の美容院に置いてもらえることになった。委託販売だが対面販売だったことが功を奏し、すぐに10 個が売れた。足立区の他の理美容師たちにも紹介してもらえ、取扱店が増えて、それなりに売れた。これが2009 年2月のことだ。
同年5 月、理美容院に出入りしている全国ネットの商材屋の目にとまった。急に万単位の受注が舞い込んだが、量産などは想定外だったため1 か月待ちとなり、それが「ヒットゆえの品薄か?!」という印象につながった。
そして、地上波のメディアでも取り上げられ、いよいよジュピターショップチャンネルの目に留まる。同年7 月、第1 回目の放映では、30 分枠で800 個が売れた。そして以降は1 時間枠として合計110回以上も紹介されるロングセラー商品となった。
現在でも、同社の売上額では、既存の受託加工が7割、HOGUシリーズは3割にすぎない。しかし利益率は自社商品のほうがよいという。少々卸値が厳しくても、メーカーとして卸すため利益は残る。三輪氏は、「自分が好きか。いくらなら買うか、自分がやる必要があるかを考えます。損益分岐点なんて、やってみなければわかりません」と笑顔で語る。「身の丈にあった挑戦を続ける」。それが同社の成長を支えている。
本社ショールーム。HOGU シリーズでは4 つの特許も取得。
サロンのマッサージに近い効果がある美顔器を、整体師の伊藤賢治氏監修のもとに開発。商品設計もサイトもすべて社員の力作だ。
HOGU シリーズの商品コンセプトや名称は三輪氏が考案。
代表者 |
代表取締役社長 三輪隆一 |
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所在地 |
〒121-0831 東京都足立区舎人1-16-12 |
TEL |
03-3899-1477 |
URL |
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社員 |
10名 |