ベノックパター



特集:自社開発商品

自社ブランドのオーダーメイドパターで
下請けからメーカーに

ベノック株式会社は、「世界でただ1本の、自分だけのパター」を提供し、プロ選手も愛用している。
京都、東京、名古屋にフィッティングスタジオも展開。

「いいものは売れ続けるが、
        売れ始めるときには、 いいものであるだけでは足りない」

約10 年前までは、電子部品の金属加工をメインに行なっていたが、「世界に名の通った会社をつくりたい」という気持ちから、「ベノックパター」を立ち上げた。独自の「バランスアングル理論」による精緻なフィッティングで使い心地を追求しながら、超精密微細加工技術によりスタイリッシュなオリジナルデザインを実現する。

 「いいものは売れ続けるが、売れ始めるときには、いいものであるだけでは足りない」と奥田氏は語る。奥田氏は証券会社に勤務した経験をもち、景気動向の先が読め、経営方針は手堅い。しかし、それでも軌道に乗せるまでには、2年というブランディングのための試行錯誤が必要だったという。

最初に販売のターゲットにしたのは、有名百貨店の催事である。初回となった2012年春の松坂屋名古屋店では、3週間の会期中に78本を売り上げ、その後は毎月要請がきた。同年夏には三越や伊勢丹との取引も開始。自分のための1 本という満足感と、対面販売の意義、そして購入者の口コミという好循環が産まれ、ブランドを確立した。

「受託案件は、開発がゴールに近づくほど難しくスタッフの負荷も増しますが、達成感はさほどではありません。お客様の喜ぶ顔や声をじかに感じることができる最終製品のメーカーはその点が違います。必ずユーザーに支持されるブランドに育てる決意で業態を変えました。今ではお客様の喜びの声が、スタッフ全員の喜びとなりモチベーションにつながっています。今後はもっと多くの人に知ってもらい、スタッフ全員とその喜びを分かち合いたい」と、奥田氏は将来像を描く。



ベノックパター  ベノックパター
1点ずつ削り出すため、1日に作ることができる量はたった数個だが、完全なるオリジナルができる。
「ALL MADE IN JAPAN」だからこそ生まれる自分の1本。記念品として名入りも人気だ。納品までは最低1ヶ月待ち。



ベノックパター2018年10月念願のマイパターを作った奥田氏

ベノック株式会社

代表者

代表取締役社長 奥田潤

所在地

〒601-8121 京都市南区上鳥羽大物町79

TEL

075-693-8280

URL

http://benockputter.com

 

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