出展:348社、400コマ
来場:延べ25,680名、商談件数:26,100件
金額ベースで、5,000万元(約7億8,000万円)を超えるビジネスチャンスを創出
2019年10月23日~25日の3日間にわたり、ファクトリーネットワークチャイナ(FNA)は上海新国際博覧中心で「FBC上海2019ものづくり商談会」を開催しました。
日中製造企業間のマッチングと商談を特徴としているFBCものづくり商談会は、今回日本の有力地方銀行及び自治体に共催として加わっていただき、在上海日本国総領事館、日本貿易振興機構(JETRO)上海事務所、日刊工業新聞社、上海日本商工クラブ、上海市中小企業発展服務中心などの各機関・メディアに後援をいただきました。23日の開幕式では、主催を代表してFNAグループの井上直樹CEOが登壇して挨拶をしました。続いて、後援を代表して在上海日本国総領事館の磯俣秋男大使、日本貿易振興機構(JETRO)上海事務所の小栗道明首席代表、上海市中小企業発展服務中心の衛丙戊副主任も登壇しました。
今回の商談会は、機械、電力伝動、油圧伝動、機械部品などの業界において知名度の高い「アジア国際動力伝動展(PTC ASIA 2019)」との同時開催で、2,500社の出展企業が集結し、延べ12万人が来場しました。FBC商談会には348社(400コマ)の日系製造企業が出展し、金属製品、自動車部品、電子部品、機械部品及び加工設備、ロボット、エコ・省エネなどさまざまな分野の製品が展示。東芝、キヤノン、三菱電機、日立、ヤマハなど大手企業の最新製品・技術も一堂に会しました。
出展効果と商談効率を高めるため、FBC商談会では事前マッチングを行ったほか、出展企業同士だけてなく、PTCの来場企業、出展企業、バイヤーの調達ニーズとのマッチングも行いました。昨年の反響を受け、今年も「中国(上海)国際調達大会」と提携して、世界トップ500企業をバイヤーとして迎え、FBC出展企業と商談していただきました。また、中国銀行上海支行も昨年に続き、同行厳選の優良クライアント企業から調達ニーズを吸い上げ、会場内でFBC出展企業との商談をセッティングしました。日中企業の間で活発な商談・情報交換が行われ、既存の製品やサービスを中心に新しい需要や市場が開拓されました。
3日間の会期中には、スマート製造やロボット、自動化などをテーマにしたセミナーも開催しました。主催者としてFNAが「新経済情勢下の日中製造業のオープンイノベーション」について講演したほか、出展企業の代表者たちが「スマートものづくり実現にむけて」「ウェアラブルなスマートロボットのスマート製造の深化」「自動化とIoTで始めるスマート工場」「中国での与信ルール構築と運用」などと題して講演。中国の製造業及び関連産業の今後の発展の方向性を示しました。
24日には、日本貿易振興機構(JETRO)上海事務所の主催による「日中新エネ自動車交流会」が行われました。デンソーと中国のEVメーカーNIO(蔚来汽車)の幹部が登壇し、「新エネ自動車・部品の発展戦略」について講演しました。約300名の企業の代表者が受講。講演後、来場した中国系自動車部品企業と出展した日系企業15社の間で、事前予約に基づき商談が行われ、新たなビジネスチャンスが創出されました。
25日には、日本能率協会とFNAの共催による2回目となる「GMCA(GENBA Management Conference&Award)in上海」がケリーホテル浦東上海で同時イベントとして開催されました。同イベントは、「中国製造現場の管理力を向上させるカギを見つける」ことを目的とし、今回は、日東電工、デンソー、コニカミノルタ、一汽トヨタ、広汽トヨタ、住友電工などの日系企業が工場での管理方法を発表。製造現場で活躍されている第一線の監督者を対象に、管理のノウハウについて交流する場所を提供しました。
最後になりましたが、今回も商談会を無事に終了することができましたことを、共催・後援をいただいた皆様並びに出展企業様、来場企業様に心より御礼申し上げます。来年のFBC商談会は、華北地域では天津市、華東地域では上海市、華南地域では広東省深圳市と佛山市南海区、西南地域では重慶市、加えて海外ではタイのバンコクで開催する予定です。各地域でのビジネス展開の可能性を探る一助として引き続きご活用いただくとともに、ご支援のほどよろしくお願いいたします。