コラム
植木プラスチックは、真空成形や圧空成形を、試作1個から大量生産まで柔軟に対応する樹脂成形加工メーカーである。
同社が得意とする真空成形は、滑らかでやわらかい曲線ラインを得意とし、大きくてデザイン性が求められるものに利用される。射出成型と比べて金型のコストが抑えられるほか、サイズが大きくなるほどコストメリットが上がり、部分的な仕様変更が容易であることも大きな魅力だ。
現在、国内最大級の大型真空成形機を含め18台備え、最大サイズには、2,700×3,300×高さ1,000と、1,200×4,500×高さ1,400があり、小物から大物までの自動車用品、航空機内装部品、部品トレー、ゲーム機の外装カバーなどを真空成形、圧空成形、2次加工している。
多層材料や透明材料、シルク印刷の成形品、メッキ調のシートなど、扱える樹脂の幅も広い。いろいろな表現が可能なため、大型で立体的な広告などでも活用されている。
また、熱可塑性樹脂シートを用いて成形する圧空成形機では、射出成形に近い表面形状が可能で、アンダーカットなど複雑な形状に適している。医療機器や精密機器などの機械カバーで用いられるが、後工程と組み合わせることによって、樹脂シートによる成型の限界を乗り越え、顧客ニーズに応えている。
同社の最大の魅力は、型の製作から成形、5軸制御のNCルーターマシンによる外周カットや穴あけなどの加工、組立、検査までをワンストップで受注できる点にある。
上記一連の第一工程に当たる型作成部門では、C&GシステムズのCAM-TOOLが活躍している。モールド技術部係長の石山義和氏に、型加工のプロセスにおいてCAM-TOOLが如何なる役目を果たしているのかを伺った。
「小さい製品では小さいなりに、大きい製品でも複雑で細かい形状を求められることがあります。CAM-TOOLは荒取りから小数点台の小径に及ぶ仕上げ加工まで、短時間でのプログラム作成や複数の同時計算が可能です。短納期の弊社にとって作業効率は重要ですから、明解な条件設定や加工種目の多機能性には大変助けられています」
試作段階から量産を見据えた型製作を行い、プログラミングしていくため、同社では利便性が高く操作性の良いCAM-TOOLを長年愛用しているという。
設立 |
1968年 |
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所在地 |
〒373-0847 群馬県太田市西新町8-7 |
TEL |
0276-31-3116 |
URL |
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事業内容 |
プラスチック板の熱成形(真空成形、圧空成形、プレス成形、プラスチック加工)加工 |