挑戦する人
1980年生まれ。複雑形状のゴム金型製作や高精度大物加工の仕上げやマシニングセンタのオペレーターとして、10年以上の現場経験を経て、生産管理体制の構築や5S、人事制度の刷新などで手腕を発揮。現在はタイ駐在の社長平岡弘幸氏に代わり、日本本社の経営を任う。
「創業家の一人息子として、生まれながらに跡取りと言われてきた。母親が ピアノの先生だった影響で3歳からピアノを始め、学生時代にはバンドを結成し、一時は音楽の道を目指した。いまでも、社屋の2階にはバンドの練習室があり、会社の仲間と一緒に楽しむ。
2017年に80周年を迎えた同社の創業は1937年。原爆によって休業に追い込まれたが、1948年に平岡喜三男氏(現相談役)が再建。1965年には、BSタイプ切断折り曲げ機の開発に成功し、販売を開始した。
良介氏が入社して少し経った2008年、リーマンショックで売上が激減し、雇用延長していたベテラン社員が勇退となって技術面で大きな打撃を受けた。1人が何役もこなしながら現場を回していくうちに、職人としての道が良介氏の深く心に刻まれたという。「自分たちの仕事をちゃんとやるためには、前工程はもちろん、製品を手渡すお客さんのことも考える責任感が必要」と、モノづくりに真摯に向き合う。
2009年にはレリーフ部門を新設。広島東洋カープの歴代スター選手を銅板に刻み顕彰するキャンペーン「カープの星」(中国新聞社主催)企画で、レリーフ制作を中心となって推進した。選手の一瞬を閉じ込めたレリーフは、選手本人や地元ファンから愛される作品となっている。
自動車用・産業用の複雑ゴム金型の設計・製作、自社製品の切断折曲機の製作からフォトレリーフの設計・製作までと、高精度な技術を追求し、優れた製品を生み出す。「カープの星」フォトレリーフは、一部の作品を除き、MAZDAZoom-Zoomスタジアム広島内に掲示中。
タイのコラートに2012年現地法人を設立。2013年竣工。代表 取締役社長平岡弘幸氏が常駐し、自動車用・産業用金型の設計 と製作、補修や改造といったアフターサービスでも強みを発揮。
所在地 |
〒731-3168 広島市安佐南区伴南2-5-19-31 |
---|---|
TEL |
082-849-6007 |
FAX |
082-849-6017 |
URL |
http://www.hiraokaind.co.jp |
創業 |
1937年4月 |
従業員数 |
35名 |
主要三品目 |
•自動車用ゴム金型 |