株式会社川崎製作所代表取締役社長川崎達郎

株式会社川崎製作所代表取締役社長川崎　達郎

1981年生まれ。2007年に入社し、航空ジェットエンジン部品加工を担当。2015年、先代の急逝により代表取締役社長に就任。社員1人ひとりにとって働きやすい職場づくりを目指す。2017年10月新本社工場が稼働スタート。

人が中心。成長を実感できる職場づくりを目指す

航空ジェットエンジンの魅力

「入社した年に、航空ジェットエンジン部品の大型量産加工が始まりました」。大学では経営を学び、卒業後は半導体・真空装置メーカーで機械加工を担当した。同社に戻ると、年を追うごとに航空宇宙関連の受注は増えた。リードタイムは短くて加工種類も多く、厳しい要求に応えていかなければならない。大型であるために、失敗が許されないなかで、「どうしたら失敗せずにできるか」を深く考えるようになったという。
たどり着いた答えは、準備と管理の精度をいかにあげるかだった。そして、どんなに機械がよくても人がダメならいいものは作れない。突き詰めると、人が「どんな思想と熱意を持って取り組むか」に帰結する。

会社の財産は、「人」

「そこで、社長に就任後は、まず職場環境の向上に着手した。一年中全館温度管理された働きやすい現場、休み時間をゆったりと過ごせる食堂を整備した。また、前向きに働くためのルールづくりと可視化、そして一流の技術者に成長していくビジョンの共有を進めている。同社の平均年齢は35歳と若い。いずれは全員が難しい加工や新規品を担当できるようになることが目標だ。一流への道は時間がかかるかもしれないが、たとえ文系出身者であっても技術習得ができるようなサポートを会社全体で行なっていきたいという。何十年も先を見据え、「働ける限り、いつまでも働きたい」と思ってもらえる職場づくりをめざしていく。

株式会社川崎製作所　代表取締役社長川崎達郎ドイツのカールツアイス社製「三次元測定機」。測定だけも依頼できる。