> 1.プラスチックに色をつける時の方法に、顔料と染料があると思うのですが、それぞれどうちがうのでしょうか?
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染料は樹脂を染める働き(均一に溶解)、顔料は樹脂に分散(微粉末が溶けずに混ざる)して着色しますが、通常はどちらを使っているかあまり意識しなくて良いと思います。しかし、染料の方が発色が良いものが多いので少量添加で高彩度(鮮やかくっきり)の着色が可能です。 また、透明樹脂を着色して色透明にしたいときには一般的に顔料では濁るので染料の方が向いているでしょう。 ただし、高添加するとブリード(滲み出る)したり、着色した樹脂に接触しているものに色がつく(染料の移行現象)事があるので(特に軟質ビニルとの接触では)注意が必要です。
> 2.指定色での色合わせは、たとえばDIC色見本を指定された場合、すこしずつ顔料/染料をまぜていく方法で行うのでしょうか?
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私も調色の経験があります o(^o^)o 単色のベース顔料を各色(白,黒,赤,青,緑,黄)2~5種類、場合によっては特殊品(パール、メタリック、紫、茶、スモーク、蛍光色 等)を選定しておき、言われた様に少しずつ混ぜる量を変えて着色しますが、高彩度の色は特定顔料でないと調色できない場合があり、その場合は顔料メーカーに相談して新規に顔料を加える事になります(顔料といっていますが当然染料も含みます)。 調色の機会が多いなら人間の感覚でやらずに機械(CCM:コンピューター カラー マッチング)にやらせる方が早く目的の顔料配合に近いものがえられます。 大きな顔料メーカーや光学器械メーカーはCCMを扱っていますので、問い合わせされたらいかがでしょうか。 HPでもPRしているかもしれません。 ただ、紙に印刷したものは下地が白なので鮮やかな色がでますが、樹脂に着色するとこれと同じ鮮やかな色を出す事が困難な事が多々あります。 また、樹脂と顔料/染料は分散性や耐熱性で相性がありますので、選定を誤らない様注意が必要です。 色の道?は奥が深いので、がんばってください。