PE100 SDR11 のポリエチレンEF継手呼び径300㎜のソケットに亀裂が入り漏れました。
水圧800kPaですが工業用水道管であるため日に何度も500~800kPa変動があります。
施工後3年という短期間での漏れのため施工不良を疑いましたが、20件RTを行ったところ
14ヶ所亀裂が確認されました。エリアは約1kmありますが、エリア全体的に割れが発生していることから
総数200の内140ヶ所亀裂があると予想されます。メーカーのS社は製品責を認めません。
しかしながら漏れは全てソケットの特定箇所に発生しており製品責と言わざるを得ません。
その特定の箇所とは射出成型時にゲートから射出する際、予備射出ゲートという余りが抜ける
出口のような痕(直径6~1㎝の長円部)で全てそこから疲労破断を物語るシェル状の亀裂となって
おりました。亀裂は全て管底にできており細かい泥が隙間を埋め尽くしておりました。
我々の仮説は融着でこの長円部の切欠きを広げ変動圧での管の伸縮により泥が噛み込み楔効果で
割れが進行していったということです。他に考え付く要因はありますでしょうか。