No.78132 プラスチックの分子量
2008-06-04 12:57 投稿者: MONAKO リンク:
削除キー (?)
はじめまして。MONAKOといいます。 プラスチック樹脂で特にPC・ABSをメインに扱って 部品を製造しています。 最近、衝撃に対して分子量が20000以上ないと駄目。 という得意先からの話があったのですが、 PCで20000以上ないと衝撃に問題があるなどの 規定ってあるのでしょうか? また、分子量とはペレット1個に対しての数量のことですか? 衝撃に対して相手を納得させるには、単純に 分子量だけではなくてその他の内容で納得させるには どのようなことを調べるのがよいのでしょうか?
No.78194 Re: 9201 プラスチックの分子量
2008-06-10 17:04 投稿者: よみびとしらず リンク:
PCは加水分解により、分子量が低下します。 成形屋レベルの対応としては、分子量や耐衝撃性は材料メーカーの資料で説明し、 「乾燥を適切に行う・再生品の利用は、混合率や保管方法を注意する」ことで加工時における分子量低下が一定範囲内に押える、という対応が現実的な対応だと思います。 顧客の言い分はわからないでもないのですが、製品の保証値に通常の方法では管理できない「分子量」をスペックするのは妥当ではないと考えます。
No.78183 Re: 9201 プラスチックの分子量
2008-06-10 01:28 投稿者: klimt リンク:
PCを含むポリマーは一般的に分子量が大きくなるにしたがい、 伸び・靭性が向上します。 分子量と靭性(衝撃強度)の相関関係の知見(経験)より 今回、PCの分子量20,000以上必要とコメントがでたのでしょう。 ポリマーの分子量は、平均分子量で表されます。 ちなみに平均分子量と粘度には相関関係がありますよ。 追伸:PC/ABSアロイはポリカーボネートの優れた耐衝撃性・耐熱性に、 ABS樹脂の持つ優れた成型加工性・二次加工性を付与した 物性バランスに優れたポリマーアロイです。
No.78149 Re: 9201 プラスチックの分子量
2008-06-05 15:19 投稿者: MONAKO リンク:
ありがとうございます。 参考になりました。 ちなみにうちでは、PC・ABS個別で扱っていますが、 アロイも使用しています。 また、困った時は書き込みします。
No.78146 Re: 9201 プラスチックの分子量
2008-06-05 13:12 投稿者: 司馬刈 リンク:
> はじめまして。MONAKOといいます。 > プラスチック樹脂で特にPC・ABSをメインに扱って > 部品を製造しています。 > 最近、衝撃に対して分子量が20000以上ないと駄目。 > という得意先からの話があったのですが、 > PCで20000以上ないと衝撃に問題があるなどの > 規定ってあるのでしょうか? > また、分子量とはペレット1個に対しての数量のことですか? > 衝撃に対して相手を納得させるには、単純に > 分子量だけではなくてその他の内容で納得させるには > どのようなことを調べるのがよいのでしょうか? 「PC・ABS」というものをアロイされているものとして返答します。 (PCとABS、別個じゃないですよね?) > 最近、衝撃に対して分子量が20000以上ないと駄目。 というのは、おそらく熱履歴の事ではないでしょうか。 樹脂としての物性を保つには、最低でも20000位の分子量は必要とされており これより少なくなると、衝撃だけではなく引っ張り・曲げなどの強度も 弱くなります。 当然ですが樹脂は成形機を通すたびに焼けますので、 熱履歴が加わるたびに分子量は減ります。当然色も変わります。 でもこれはPC単体の話しであり、アロイされていると状況は変わります。 (まあアロイといっても、PCのABSに対する割合にもよるんですがね。) ちなみにPC/ABSのアロイはゴムの影響で衝撃に強くなっており 分子量という概念は無視して構わないと思います。 耐衝撃で相手を納得させるには、シャルピー・アイゾットなどの数値を 提供すれば良いかと思います。 ちなみに、 > また、分子量とはペレット1個に対しての数量のことですか? というのは関係ありません。 ペレット1個で物性を試験するというのは考えにくくはないですか?
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