成形収縮率というのは、特に半結晶性樹脂の場合、金型サイズと得られた製品サイズの比、或いは製品が更に常温に向かって結晶化した後のサイズの比、などのように、結晶化に伴うサイズ変化を意味し、不可逆的であるのに対し、線膨張というのは本質的に、ある温度領域であれば、加熱側にも冷却側にも示された比率の体積変化をする、そういう根本的な違いがあると思います。
もっと言えば、線膨張は、温度変化がなければ無変化だけど、成形収縮率は、ガラス転移点以上の温度環境であれば半永久的に増えつづける（微小でも結晶化し続ける）、そういう意味では、この２つが意味するものは、根本的に似て非なるものではないかと思います。

ぴぴさん、返答ありがとうございます。

線膨張係数は、「10～22×10^5㎝/㎝/℃」です。

必要な数値は、包装用フィルムに関するのもです。
メーカーに問い合わせましたが、使用目的に該当しない測定項目のため、グレード別に測定した数値はありませんでした。
よって他の数値から線膨張係数などを推測できるようであれば、と思い、以下の質問をさせていただきました。
やはり、推測することは出来ない、ということですね。

> この差は、それぞれの融点や密度に関連しているのでしょうか。もしくは、別の項目に関連しているのでしょうか。
> 検討している材料の物性表には、これらの数値は掲載されていませんし、目的が包装用フィルムのため、測定を行っていないようです。
> 何か物性値からその数値を推測できるような指標があれば、教えてください。
> どちらの数値も小さい材料を探しています。
> 包装用フィルムでこれらの条件に合うグレードをご存知であれば、合わせて教えていただけないでしょうか。

> メタロセンLLDPEの成形収縮率と線膨張係数を探しています。
> 低密度ポリエチレンの数値は入手できましたが、この数値はメタロセンLLDPEにも当てはまる数値でしょうか？
> 「成形収縮率：1.5～5.0」「線膨張係数：10～22」となっています。

線膨張係数って1℃の温度差で膨張する割合でしょ？
一般的には（m/m・℃）とか（/℃）とか（/K）とか表示されてますよね。
上記された値だと、1℃の温度差で1cmが10cm～22cmになっちゃいますよね？
単位確認された方がよろしいかと・・・
ポリエチレンだと　×10^-5　あたりが後ろにつくのではないかと。

値ですが、こんだけ幅があれば、LLDPEどころかHDPEあたりまで含んでしまいますね。
例えば、0℃→10℃の温度差で測定した線膨張係数と50→60℃で測定した値とでは差があります。
しかし、ここまでの幅は無いです。
この値は、所謂一般値で、どのポリエチレンでも当たり障りの無いように書いてあるだけだと思います。
材料固有の値は材料メーカーに問い合わせるべきです。