返信有難うございます。
メーカーと相談する上で、参考とさせていただきます。

私は、プレスの専門ではないので自分の知識を書いてみます。
まず、一度くっついてしまった樹脂をスクレーバーでガリガリ
こすったら、プレスの表面はどうなっているのでしょうか。
プレスの材質が普通の鉄ならば恐らくキズだらけでしょう。
その状態に液状の離型剤を塗布しても凹に溜まり、凸には離型剤
がほとんどないと言って良いでしょう。仮に塗布直後はあったと
しても、材料が一番最初に触れるので圧力で押し流されて
なくなってしまうと考えられます。
ですから、樹脂が絶対にプレスにくっつかないようにしないと
ならないのです。そのために
1.離型剤の種類と塗布方法
　例、　高分子タイプのシリコーンオイル系を用いる。
　　　　焼付けタイプを用いる。
2.プレスの表面材質
　例、　硬質クロムメッキあるいはセラミックコーティング
　　　　テフロンコーティング
等を検討してはいかがでしょうか。
ただし、使用樹脂によっては例の中に使用できないものが
ありますのでご注意ください。
また、離型剤については、メーカーに良く相談の上選択する
のが良いでしょう。

返信有難うございます。
くっついてしまった樹脂は、洗浄剤を塗付した後、スクレーパでガリガリ
落としています。
プレスは、離型剤を塗付した段階では、完全に冷却された状態で、離型剤
は、乾かないままワークに触れます。その後に熱媒油によってプレスが加
熱されます。ワークはプラと木の混合材料で、おそらく水分を吸収されや
すい状況にあります。私の個人的な推測では、この問題の原因は、

１）ワークが水分と一緒にシリコン成分を吸収し、離型効果が薄れている。
２）一度プレスにプラがくっつくと、そこに離型剤が乗らなくなる。（水
　　分をはじく？）

だと考えております。なお、プレスにくっついたプラを毎回丁寧に洗浄し
て落としてやると、あまりくっつかないことは確認しています。また、離
型剤の希釈を、通常１０倍で使っていたものを２～３倍にしてやると、く
っつかないことも確認しました。（非常にコストがかかりますが）また、
フッ素系の離型剤も試しましたが、やはり少しは効果が高いようでした。

私は今回の件で初めて離型剤を使用したため、通常、どのような使い方を
しているのかをあまり知りません。やはり、乾かないままワークに触れさ
ることは、あまり良くないのでしょうか？また、プレスの洗浄は、通常頻
繁に行うものなのでしょうか？また、２～３倍希釈という濃度は、異例な
のでしょうか？長文すみません。

> 熱圧プレスで樹脂の成型を行っております。
> 剥離性を良くするため、１回プレスする毎に
> シリコーン系の離型剤をプレスに塗布しています。
> しかし、連続して使用しているうちに剥離が悪くなり、
> 最終的には完全にくっついてしまいます。
> 離型剤の濃度を上げたり、様々な工夫はしているのですが、
> 効果がありません。原因がわからないため、詳しい方が
> いらっしゃったら、知恵を貸してください。

上記の内容だけでくっついてしまう原因を言うなら、
使用しているシリコーン系の離型剤が連続使用に耐えられない
種類だと言うことでしょう。
離型剤メーカーに使用している材料やプレス条件等を提示して
ふさわしい離型剤を提案してもらった方が良いでしょう。
ところで、最終的にくっついた後は、そのプレス機はどうして
いるのでしょうか。まさか再研磨に出しているなんてことは
ないでしょうね。