少し補足となりますが、ご容赦ください。

溶融粘度・・・・融点以上に過熱して物体が溶融した状態の粘度
「粘度」だけじゃぁダメなの？って事ですが、溶媒に溶ける物質は溶液として粘度を測定する場合もありますので、敢えて”溶融粘度”という言葉を使う。ということですね。

溶融粘度を下げる為には、温度を上げるのが手っ取り早い方法ですが、これによって熱分解も進む恐れがあります。
溶融粘度を下げると、流れが良くなり生産性が上がるように思えますが、下げすぎると逆に寸法の安定性が悪くなったりする場合もあり、使用する材料や成型方法にあった成型温度を見つける必要があります。

メルト（melt）：融ける（化学的には”溶けるdissolve”ではありません。）
工業的には、メルトマスフローレイト（MFR）という値で、溶融した状態のプラスチック材料の粘度を比較しています。
（JIS K 6922-1など）

> ＰＥの溶融粘度とは何を示すのですか？また溶融粘度が下がった（？）場合
> には成形するにあたってどんな不都合が出てくるのでしょう？又メルトという
> 言葉との関連等についてどなたか教えて下さい！

物理でいう液体の粘度はご存知ですよね。常温で水と水飴ではどちらの粘度が
高いでしょうか?
もちろん水飴の方が高いことは誰でも知っています。
ポリエチレンは、100%ではありませんが常温で結晶を有する固体です。
加熱すると一定の温度で溶けて液体の状態になります。メルトするともいう。
この時の粘性を溶融粘度と言っています。
溶けている時の温度によって溶融粘度は変化します。高温になる程溶融粘度は
低くなります。溶融粘度が低いと流れやすくなります。
どんな成形か分かりませんが、溶融粘度が低くなったら成形に不都合が出るとは
限りません。
また、溶融粘度は、ポリエチレンの分子量や分子構造によって大きく変化します。