No.58250 樹脂と金属の接着性について
2004-12-01 12:18 投稿者: 電気屋 リンク:
削除キー (?)
現在PP材-金属材料の熱溶着試験を行っていますが樹脂側がPPですと全く接着性がありません。 金属側の表面処理等はNGとされているため、樹脂側の材料を変えようと考えています。 一般的にPA>PC>AS>POM>>>>PP,PEの順で金属と相性が良いとされているそうですが、 私の不勉強のため理由が分からなくて困っています。どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら 教えてください。よろしくお願いします。
No.58265 Re: 4802 樹脂と金属の接着性について
2004-12-02 11:31 投稿者: 虫 リンク:
「接着」という概念は2つに分かれています。 ① アンカー効果 ② 化学的結合力 今回の話を例にとると、①は溶けたプラスチックが金属表面の穴に溶け込み、”杭”の役割をして接合するって事になりますね。 ②は共有結合や分子間力などの結合力を用いるもので、金属とプラスチックの接合ではこちらの効果は期待できません。(と思います。) では、①の効果を上げるにはですが、一般的には金属表面を処理し、穴の大きさや数を調整し、杭の数を増やします。 しかし、お話では、この方法はムリみたいですね。 次に、プラスチックの種類による接着性能の差ですが、私は溶融(溶解)時の粘度によると思います。 溶剤などで溶ける樹脂は、粘度が急激に下がりますから、杭が入りやすく、奥まで入る。 反してPEやPPなどの溶剤に溶け難い樹脂(熱で融かしての接着=融着になりますが)は、杭が入りにくく、入っても浅い。 と言うように推測しています。 情報として、プラスチックを金属に接着させる方法としてプライマーを金属表面に塗布する方法もあるみたいです。
No.58263 Re: 4802 樹脂と金属の接着性について
2004-12-02 10:12 投稿者: 散歩中 リンク:
> 現在PP材-金属材料の熱溶着試験を行っていますが樹脂側がPPですと全く接着性がありません。 > 金属側の表面処理等はNGとされているため、樹脂側の材料を変えようと考えています。 > 一般的にPA>PC>AS>POM>>>>PP,PEの順で金属と相性が良いとされているそうですが、 > 私の不勉強のため理由が分からなくて困っています。どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら > 教えてください。よろしくお願いします。 磨き上げた金属に表面処理をせずに樹脂を熱溶着出来るとしたら、樹脂成形に金型を使用できません。 金属に樹脂を接着するには、金属表面に物理的にアンダーカット(アンカー)を作るか 化学的に処理されているか(これも、表面を荒らすことなのだが)でしょう。 PA>・・・>PEは対薬品性ではないでしょうか、PEはほとんどの酸、アルカリ、有機溶剤に 溶けません、すなわち接着剤も作れないということです。PAはある種の酸(ギ酸など)に簡単に 溶けます。ですからPA用の接着剤はあるのです。 金属の溶融温度領域で存在できる樹脂があれば、熱溶着は可能ということになるのですが。
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