No.57478 劣化に伴い強度が上がる?
2004-10-25 16:06 投稿者: 虫 リンク:
削除キー (?)
約30年くらい前に布設したポリエチレンパイプ(カーボンブラック配合)を入手する機会があり、試しに降伏点強度を測定してみました。 すると、初期強度に比較し向上していました(25MPa→27.5MPa)。 あくまで向上しているのは降伏点強度のみで、伸びは著しく低下しています。 当然、劣化が促進した結果の現象だとは分かるのですが、強度が上昇する理由がわかりません。 どなたか知見のある方、ご教授いただけないでしょうか?
No.57487 Re: 4646 劣化に伴い強度が上がる?
2004-10-26 09:11 投稿者: 虫 リンク:
返答ありがとうございます。 劣化に伴う架橋反応ですか。抜けておりました。 耐候性加速試験などを行うと、途中で強度が一旦上がったりする場合があるのも、架橋の影響なのでしょうね。
No.57481 Re: 4646 劣化に伴い強度が上がる?
2004-10-25 19:07 投稿者: Q リンク:
> 約30年くらい前に布設したポリエチレンパイプ(カーボンブラック配合)を入手する機会があり、試しに降伏点強度を測定してみました。 > すると、初期強度に比較し向上していました(25MPa→27.5MPa)。 > あくまで向上しているのは降伏点強度のみで、伸びは著しく低下しています。 > > 当然、劣化が促進した結果の現象だとは分かるのですが、強度が上昇する理由がわかりません。 > どなたか知見のある方、ご教授いただけないでしょうか? PEという樹脂は 光・熱の影響を受け劣化します。 PEの劣化は分子の切断と架橋が同時に起こり、主に架橋が支配的な様子です。 この為、劣化が進んだにもかかわらず、強度が上がったようになるようです。 余談ですが、PPは劣化により分子切断が支配的である為、物性低下が 起こりやすいようです。
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