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No.52805 PP荷重たわみ温度について

2004-03-03 08:33 投稿者: たかはし リンク:

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はじめまして
PPの荷重たわみ温度を測定したのですがメーカーの規格温度より15℃ほど高い
結果となってしまいました。PPの荷重たわみ温度は、材料の製造ロット等によ
りどのくらいばらつきがでるのでしょうか?
ご存じの方がいらっしゃいましたら教えてください。
宜しく御願いいたします。

No.52948 Re: Re: 3675 PP荷重たわみ温度について

2004-03-08 08:56 投稿者: たかはし リンク:

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なっとーさん回答有り難うございます。
参考になりました
またご教授頂きたいと思います。

No.52923 Re: Re: 3675 PP荷重たわみ温度について

2004-03-07 01:54 投稿者: なっとー リンク:

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こんにちは。

まず規格値とはメーカーが実力を保証している範囲(○○以上とか△△以下
という場合もある)のことです。メーカーは製造の工程管理幅や測定等の
ばらつきを考慮して±2σとか±3σとかで規格値を設定しているようです。
従って、平均値を中心に比較的広い管理幅になります。
ただ管理幅は広くても実力値はもっと安定しているとは思います。

荷重たわみ温度だけでなく殆ど全ての物性について言えることですが、
測定場所が異なると同じ材料でも測定値が異なります。
その原因としては以下のことが考えられます。

・測定機の機差
・測定条件の違い
・試験片作成のための金型形状の違い
・試験片作成時の成形機,成形条件の違い

特にPPの射出成形品は成形条件の影響を受けやすいです。
この理由の一つとしてスキン層の出来かたの違いが考えられます。


荷重たわみ温度はご存知の通り試験片を油中で荷重をかけながら加熱し、
ある変形量になった時の温度を測定する試験です。この「変形量」は
非常に微量(ASTMなら0.254mm)であるため、測定値は様々な要因に
左右され比較的ばらつきやすい測定だと思います。
様々な要因には、例えば以下のようなものがあります。

・試験開始温度
(例えば30℃から開始という設定だったとして、初回は30℃から
測定していても、2本目は油温が下がりきらず35℃位からスタート
している)
・試験片作成後の保管の仕方
(試験片は厚いので成形直後はまだ熱いことが多い。保管に注意
しないと微妙な変形が発生し測定値に影響)

ためしに同じ樹脂で何回か成形~測定を実施してみたり、成形条件を
変えてみたりしてはいかがですか。簡単に数℃は変わってくると
思いますよ。

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