> 工業デザイン関係の教師です。いろいろ教えていただき助かっています。また教
> えてください。先日の授業で、アイロンを逆さまにセットし、いろいろなプラス
> チックを乗せて、耐熱性のチェックをしてみました。その中で、たまごパックの
> 塩ビと、DIYショップで売っているアクリル板が、白く固化してしまいました。
> ペットボトルの首の部分と同じで結晶化していると言ってしまいましたが、正し
> いのでしょうか。また、ビニール傘の塩ビのフイルムは、溶融しました。その違
> いも、教えてください。

操作ミスで再度回答です。

　卵パックは２種類有ります。　　A-PET　OPS
　　　　　　　　　　塩ビは現在食品容器には使用禁止傾向に有るのでまず使用
　　　　　　　　　　していないでしょう

　　　　　　　　　　A－PETは熱にかけなくても折ればすぐ分ります塩ビみたいに
　　　　　　　　　　　白化しません　熱に弱く８００度で完全燃焼します。
　　　　　　　　　　　比重は１．３４～

　　　　　　　　　　OPS　弁当の蓋などに使用されている素材ですね。ばりばり
　　　　　　　　　　　割れますが強度は強いです　比重忘れました

　傘の部分はほとんどがPEを使用している所が多いですね　PPも多いです
PVC（塩ビ）ですと傘の数回の折りたたみで素材が破れるので使用しないと思います

　　　

アクリル板が白化したのは、加水分解したと考えられます。
アクリル樹脂は、水分が付着した状態で加熱溶融すると簡単に加水分解してしまいます。
充分乾燥してからアイロンに乗せれば白化しません。

> その中で、たまごパックの塩ビと、DIYショップで売っているアクリル板が、白く固化してしまいました。ペットボトルの首の部分と同じで結晶化していると言ってしまいましたが、正しいのでしょうか。

→　卵パックは最近はA-PETが使われているので結晶化して白くなったと言われたのは正解でしょう。　アクリルが白くなったのは？です。他の要素(不純物の混入等）が有ったのでは？　アイロンは何℃くらいになっていたのでしょうか？
　　素材の見分け方はＩＲスペクトルを取れば良いのですが、そんな機器分析のようなタイソウな事をしなくても、ライターで火をつけてみて燃え方と臭いで汎用樹脂は大体検討がつくものです。

＞ また、ビニール傘の塩ビのフイルムは、溶融しました。　その違いも、教えてください。

→ ビニール傘の塩ビは軟質塩ビで可塑剤が半分くらい入っているはずで、かなり低い温度で溶融して、すぐ冷やすとまた透明状態で固化する筈です。