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No.83826 Re: 11249 11203 FEM応力解析

2011-04-23 07:46 投稿者: ハッピー リンク:

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> NASTRAN系(MSCやNX)では積分点のデータを一切出力しなかったかと思います。
> 企業秘密の関係でしょうか

1つには、NASTRANは線形解析ソフトだからでしょうか。弾塑性解析などの非線形解析では積分点で降伏判定するのでユーザーも積分点の応力に注目します。
これも想像ですが、NASTRANは、NASAのロケット開発の中で開発されたソフトで大量のエンジニアが簡単に使えることを目指して、出力情報をシンプルにして「節点応力だけ見る」ルールにして評価基準も標準化したのかも。
そして、企業秘密です。NASTRANは、鼻薬を効かせているのか単純に積分点から外挿していないのかも。以前、NASTRANの形状関数を確認しようと、日本MSC本社に出向いたことがありますが詳しい資料はありませんでした。極東の自社エンジニアにも秘密なのだと思ったものです。

下記はCAE懇話会の勉強会で紹介した資料です。
http://al.kutikomi.net/happy_cae/3/
積分点から節点へ外挿するには、変位分布を内挿するのと同じ形状関数を使います。節点値を使って積分点位置の変位を内挿する、その逆の手順で積分点応力から節点位置の外挿するわけです。
今のFEMAPについては私は知りませんが、10年前のFEMAPはABAQUSなどの非線形解析のポスト処理において積分点値を外挿せずに作画する機能がありました。というか、元々節点値しか持たないNASTRANを想定しているためなのか、節点外挿する機能がありませんでした。かなり古い話ですが、JNIKE/JPOSTも同じでした。この積分点コンターだと、言うまでもなくコンター図で積分点の応力を知ることが出来ます。
最後のページに数値比較を掲載しています。この単純な梁の問題では節点外挿が良好な結果となっています。

※節点外挿しかできない他のポストプロセッサーでも積分点コンターを描こうと思って、ポストファイルを加工したこともあります。ポストファイルに書き出された積分点値に対し、これを節点値に見立てて、さらに内側の積分点位置で内挿した値を求めてポストファイルの値を入れ替えてやります。するとポストプロセッサーはそうとは知らずに積分点の値と思って節点位置に外挿すると、ソルバーから出された積分点値に戻るというすんぽうです。

> CAE懇話会で行った勉強会の絵を少しアップしました。
> 色々な企業の解析担当の方たちが6班に分かれて自由に取組まれた結果の一つです。CAEベンダーの人もおられました。
> http://al.kutikomi.net/happy_cae/2/

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