> > この二つの違いというのは何なんでしょうか???
> > マテリアル決定の際にこの二つの入力項目があり、
> > ???
> > という感じなのですが・・・
>
> 一般的には、熱伝導解析において・・・
> 熱伝導率→物体の内部の熱の伝わりやすさ(材料固有)
> 熱伝達率→物体表面から流体などに逃げる熱の割合
>
> ということで、熱伝導率は材料物性値で熱伝達率は境界条件
> 扱いとなると思いますが、両方とも「マテリアル」指定
> というのは良くわかりません。
> 材料指定の項目でこの2つがあるのですね?
>
> もう少し詳しい情報を出した方が良いのでは?
>
> 解析は熱伝送解析ですか?
> 「マテリアル決定」とは何を指しているか?
> 何のソフトを使うときその問題が発生したか?
> 等。
>
ANSYSを使って、よく熱の解析をしていますが、
ANSYSでは材料定数定義のところで、熱伝達係数が入力できますけど、
使ったことはありません。すべて条件の設定のところで熱伝達係数
を入力しています。
単位系を見れば、感覚的に違いが分かると思います。
熱伝導率(W/mK,kcal/mhrK)
熱伝達係数(W/m2K,kcal/m2hrK)
熱伝導率は材料の物性値、つまり材料が決まれば、試験条件に関係なく
決まる材料固有の値で1つしかありません。もちろん文献によって
若干少数点以下で違いがあったり、温度依存の物性値であることは
いうまでもありません。なんなく調べることができるでしょう。
しかし熱伝達係数(率)は物性値ではなく、材料、条件等によって変わる値なので
解析者は実験と解析で繰り返し合わせようとするのが一般なのでは?
文献やネットで調べても、自分が問題とする条件と同じものを見つけるのは
困難なのでは?
例えば、空気(雰囲気)への熱伝達係数は静止している場合と流れている場合では
2桁オーダーが違うので、適切な熱伝達係数を選ぶのは重要です。
またANSYSでは要素のオプションで熱伝達係数の評価温度を
物体と雰囲気の平均温度、物体の温度、雰囲気の温度、物体と雰囲気の温度差で
選ぶことができますが、当然、熱伝達係数も評価する温度で変わってくるでしょう。