> わかりません。普通に考えると電極が曲がって入らないように
> もみつけが必要な気がするのですが・・・
◎ドリル加工の原理は120度部分による切削と中心での圧力変形を
利用する事です。作用する力の大部分はこの二つです。120度が対
称なのにドリル穴の進路が曲がるのは圧力変形力の左右バランスに
狂いが生じる為です。これを押さえるのに役立つのが120度部分の
切削力による左右バランスです。侵入が始まれば側面のガイド力も
役に立ちます。モミツケとは剛性の高い工具で120度形状をワークの
表面に加工する事なのです。正式にはドリル径で行うのはこの為です。
放電細穴加工機の原理はパイプ電極を回転させ中心を通して水を加工点
に流して放電加工くずを電極外周から水と一緒に排除するものです。
放電は間隙の全面で行われますが機械的作用力が小さいので左右バランス
は回転により許容範囲に収まります。放電力より問題に成るのが高圧力の
水流です。水流の乱れを極力押さえる事が加工穴の曲がりを小さくします
侵入時には電極端面と加工面の平行で水流の乱れを最小に出来ます。
放電細穴加工機でモミツケが在ると水流は平面よりも上方に曲げられます
この時に水流の乱れが生じ曲がり易くなります。結果の差はわずかですが。