いつ見ても内容の詳細さに驚きを感じますーーー。ページを見る。
日露両国交戦の起因
露国の南方東方侵略史
露国西シベリア鉄道延長の深意
日清戦後の遼東還付
戦雲動く日東の天
日露国交断絶の通知
動員令と仁川の海戦
旅順口外日露海軍大激戦
駐韓露国公使ハバロフ引き上げの状況
宣戦の詔勅
露国の宣戦
全国師団長会議　大本営設置
　　と７２ページまでの目次ですーーー。
日露両国交戦の起因の中身ですが、安政元年１２月の下田条約
の時露国使節フーチャチンが２条においてエトロフ島とウルッ
プ島の間を国境とする、カラフトは界をわかたずこれまでのし
きたりの通りとした。この結果カラフトは露国の侵食を受け続
けた。

カラフト国境を確定する為に神奈川奉行、松平石見守が文久元
年１２月２２日江戸を出発、文久２年７月１４日露都セントペ
ートルスブルクに到着し、欧州有数の外交家イグナチーフと談
判を開始した。強硬にして機知に富む交渉はイグナチーフの交
渉術を押さえ対等に渡り合ったーーー。カラフト全島が日本に
帰属することがほとんど決まった。困難な交渉が成功した。

その時、日本の政変が伝わった。幕末の長い政変がーーー。
露国の態度は一変し、ついに条約変更は出来なかった。
明治維新の障害なくばカラフトを取られることは無かったろう
と記して有ります。
明治維新の人々は多くの不都合を自分たちが起こしたことを
努力を台無しにした責任を自覚していたのでしょうね～～～。

ーーー神奈川奉行の事は知りませんでした。あまりに無学ーーー