製造は大量生産が出来るので会社が行うことで合意した、
考案の全てと製品名の代価も合意した。
後は製品として会社が出すかどうかの決定だった。
ここでまた壁に当たった。
今までの製品の全てが高級ライター。そこに性能が高くて価格が数十分の一
のライターを出せば会社がどうなるかーーー?。
色々と検討をしたらしいが、どう考えても会社としては良くない。
確かに大量生産すれば安く売っても利益は出るが、はたしてそんなに
売れるだろうか、ライターの客層や販売実績で検討しても難しい。
多少売れれば自分の会社は何とかなるが、他の会社は全て倒産するだろう、
業界のトップとしてやるべき事ではない、大勢の生活が壊れる。
新しくこんなものを出して問題が出たら今までに作り上げた信用は
地に落ちる。
まあーーー、8割9割は商品化はするべきでは無いとの意見だったらしいが、
全く、当然の考え方だろう、今でも会社は順調なんだからと。
考案者と商品化を願う人たちは、役員会に最後の望みを託した、
そこでの説明と判断が、運命を決定する。
喜びか、絶望かーーー??。