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「パイプマナブ」シリーズ
パイプ曲げや製造、ものづくりにおいての基礎知識を初歩から学んでいこうという記事になります。


今回はvol.72【旋盤加工について②】です。
前回旋盤の基礎について学んできました、今回は旋盤の加工機の種類についてです

◇関連記事

旋盤加工について①【パイプマナブ vol.71】
https://ja.nc-net.or.jp/company/98857/product/detail/241360

切削加工とは？【パイプマナブ vol.25】
https://ja.nc-net.or.jp/company/98857/product/detail/196250


▶▶▶旋盤加工について②▶▶▶

【旋盤のメリット】
切削加工の一つ旋盤加工ですが、フライス加工でもあったように
それぞれの長所短所が存在しています、それらを見極めて加工を知っていきましょう

円柱状の物を削り出して行くのが特徴の旋盤加工ですが、どのようなメリットがあるでしょうか。

◎ メリット
回転しながら加工ができる特徴

・高い寸法精度を実現できる
・工具の種類が豊富なため複雑な形状を作れる
・小ロット対応でき、対応素材の種類も多い

× デメリット
小回りは効くが大物には弱い

・工具の取り換えが多くなると時間がかかる
・複数の工程になる場合は熟練度が必要
・大物になればなるほど稼働率が悪い


【旋盤加工機の種類】
旋盤加工の種類も沢山ありますが、その加工機自体も大きさなどにより
多種にわかれています、代表的なものをいくつかピックアップしました

縦向きでする旋盤加工を「ターニング加工」と言う、通常横向きになっている旋盤を縦にしたイメージ

※画像は添付図をご覧ください

■汎用旋盤
まず「旋盤」をイメージした時に出てくるのがこちら。
ワークをチャックしバイトを押し当てて加工をする。シンプルながら対応力は高い
　特徴：作業を細かく行うため試作品や一品物向けに使われる
　弱み：バイトの着脱がいちいち面倒もちろん大量生産はできない

■NC旋盤
電気制御で動く旋盤です
XYZ の座標軸を設定し自動で加工をしていきます。
正確かつ高速に加工をすることができる。
　特徴：大量生産も可能、形状に応じ速度などが調節できる
　弱み：導入コストがかかるプログラム作成の技術が要る

■卓上旋盤
別名「ベンチレース」
構造は汎用旋盤と同じだが、サイズが名前の通り卓上に乗るほどに小さい物です。
DIY などで使う人もいる。
　特徴：小物の制作が得意また薄肉の加工も変形しにくい
　弱み：対象物の品質に差がでやすい、激しい振動がでることがある

■正面旋盤
普通旋盤の加工物固定部に面盤を取り付けたもの。
巨大なものを製作する場合に使う旋盤。径が大きく長さが短いもの向けです
　特徴：切粉が下に落ちるため、切粉による傷がでにくい
　弱み：精度が出しにくい欠点があり立旋盤に取って代わられる

■立旋盤
別名は「ターニング」大物加工で使われます。
その名の通り縦向きで加工をする旋盤です、チャック部分が面盤になっています
　特徴：精度がよく大きなワークの加工が可能
　弱み：切粉のハケが悪い。長尺で小径のものには使えない


CHECK☞
切削の世界では昨今で複合加工機というものがある。
フライス加工、旋盤加工、研削などを一台で行うことができます。導入コストはやはり高いです。

まとめ：
汎用旋盤の加工機は切削の工場でなくとも持っていることが多いです、
平成工業でも旋盤加工機はありますが、あくまで社内用の製作にとどまります


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