「パイプマナブ」シリーズ
パイプ曲げや製造、ものづくりにおいての基礎知識を初歩から学んでいこうという記事になります。

今回はvol.25【切削加工について】です。
弊社は塑性加工でも（パイプの）曲げに特化していますが、機械加工で旋盤の作業などもすることがあります、近隣の会社では切削加工に特化したところもあり加工の中でもかなり身近にある作業、それについて学んでみました。

関連記事★
塑性加工とは？
https://www.nc-net.or.jp/company/98857/product/detail/183070


▶▶▶切削加工について▶▶▶

【切削加工とは】
部材を工具などで削って行く加工です、塑性加工は曲げ/ プレス/ 転造などで金属を変形させますが切削は字の通り切って削ります。
大まかに分けて三種の方法が 転削 / 旋削 / 穴あけ になります。

➡塑性加工との比較
◎メリット
・細かい加工や自由な形状でが可能が可能
・小ロットの場合金型を準備する必要がなく低コスト
・金属だけでなく樹脂などの素材も加工ができる

×デメリット
・作業者の力量が必要になってしまう
・大量生産では塑性加工の方が低コストになる
・削りだすため歩留まりが悪い


【切削加工の種類】※図などは画像を参照してくださいませ

■転削（てんさく）→フライス加工
ミーリングとも言います。
工具自体が回転し対象物を削って行く加工のこと。
正面フライス、エンドミル、溝フライス、平フライスなどの工具が使用される。
工作物はしっかり固定されており平面加工や溝加工、T 溝加工などを行うときに使われる。
主にブロック状のものを加工することが多い。
汎用フライス、マシニングセンタなど転削用の機械は多様に存在します。


■旋削（せんさく）→旋盤加工
ターニングとも言う。
こちらも工作物を機械に固定するが、工作物側が回転させ刃のついたツール( バイト) で削っていきます。
バイト自体は削り方、切り方によって種類がありここでもまた多様な加工法があります。
部材を回転させる必要があるので基本的には円柱上の丸物( 丸物加工とも言うことがある)
が主な加工対象となっています。


■穴あけ➡ドリル加工
ドリリング加工。ドリルで縦穴をあける加工
ドリルで穴をあけ、リーマで穴の形状を整えたりする加工。
タップ( ネジ穴) や座ぐり加工もこちらに含まれます。
基本的にはボール盤という機械を使って作業をします。


CHECK☞
企業によって削る素材で得意なものが変わってきます。
チタンなどの硬いものを削るのを得意としている会社、
樹脂などの金属ではないものを削れる会社などチェックしておこう。

まとめ：
刃物が回転して加工をし、切粉なども多く発生しますので、
作業をする際には怪我に気を付けて作業をしましょう、回るものには手を出さない！！



平成工業内では切削加工をメインには行っておりませんが協力会社様などと連携し切削や曲げ加工などに対応いたします。
曲げを含む加工で切削などが必要な場合でも一度平成工業までお問い合わせください！