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省力化装置の導入は、大きな投資と同時に、工場の生産性を左右する重要な分岐点です。「せっかく導入したのに使われなくなった」「投資回収ができなかった」
という失敗を避けるため、導入に際し後悔しないための判断基準を4つの視点で整理しました。
1. 投資対効果(ROI)のシビアな算出
「なんとなく楽になりそう」という感覚ではなく、数値で判断することが重要です。
・人件費削減額の算出: 削減できる工数(時間)× 人件費単価で計算します。
・投資回収期間: 製造業では一般的に2〜3年以内に回収できるかどうかが、導入の成否を分けるラインと言われます。
・隠れたコストの考慮: 初期費用だけでなく、保守メンテナンス費用、電気代、消耗品、オペレーターの教育コストも含めてシビアに計算しましょう。
2. 現場の「使い勝手」と「柔軟性」
技術的に優れていても、現場が使いこなせなければ「置物」になっていきます。
・操作の簡易性: 専門知識がない作業員でもエラー対応や再起動ができるか。
・品種切替(段取り替え)の頻度: 多品種少量生産の場合、装置の設定変更に時間がかかりすぎると、手作業の方が早いという逆転現象が起きます。
・タクトタイムの整合性: 前後の工程とのスピードバランスが取れているか。一部だけ自動化してボトルネックが発生しないかを確認しましょう。
3. メンテナンス性とサポート体制
装置は必ず故障します。止まった時のリスクをどれだけ抑えられるかが重要です。
・メーカーの保守体制: 故障時対応してくれるか、リモート診断が可能か。
・部品の汎用性: 特注品ばかりの装置は、部品の調達に時間がかかり、ライン停止が長引くリスクがあります。
・自社メンテナンスの可否: 日常的な清掃や簡単な調整が現場で完結できる設計になっているかを確認します。
4. 導入目的の優先順位付け
すべてを解決しようとすると装置が複雑化し、コストも跳ね上がります。
初期投資の金額だけで判断するのではなく、以下のどれが「真の目的」かを明確にしましょう。
①コスト削減→投資回収期間(ROI)を重視
②品質安定→ヒューマンエラーによる不良率がどれだけ下がるかを比較
③労働環境改善→重筋作業や危険作業の排除。採用難対策としての側面を評価する。
(定量的に評価は難しいですが、最近ではコスト削減だけでない目的として検討されています)
④増産対応→人手では不可能なスピードや長時間稼働が可能かを重視
最後に:後悔しないためのチェックリスト
最後に導入決定の前に必要なチェックリスト作成しました
以下の質問にすべて「Yes」と言えるか確認してみてください。
[ ] 導入によって削減される「時間」と「金額」が明確になっているか?
[ ] 現場の作業員は、この装置の導入を前向きに捉えているか?
[ ] 5年後、10年後の製品仕様変更に対応できる拡張性(または転用性)はあるか?
[ ] 装置が故障して1週間止まった場合のバックアッププランがあるか?
数多くの省力化をサポートしてきた当社からのアドバイス:
最初の導入であれば、いきなり全自動を目指すのではなく、最も負荷の高い工程だけを自動化する「半自動(スモールスタート)」から検討することをお勧めします。
貴社が検討されている具体的な工程(例:梱包、搬送、検査など)に合わせた提案を致します。
他にも自動化に関する記事があります。是非参考に
現場改善を“装置化”へつなげる、失敗しないための3つのステップ
https://ja.nc-net.or.jp/company/83727/product/detail/265196/
省スペースと自動化で、現場にちょうどいい解決を
https://ja.nc-net.or.jp/company/83727/product/detail/257921/
工具レスの治具が現場の省力化を促進
https://ja.nc-net.or.jp/company/83727/product/detail/254282/
省力化機器の選び方と活用方法について
https://ja.nc-net.or.jp/company/83727/product/detail/253221/
【自動化・省力化】 組立機の種類と導入ポイント
https://ja.nc-net.or.jp/company/83727/product/detail/253222/
長尺のホースや配線を使用している作業の省力化事例
https://ja.nc-net.or.jp/company/83727/product/detail/266858/
省人化と品質管理の両立に挑む現場の知恵
https://ja.nc-net.or.jp/company/83727/product/detail/253227/
数千万円のロボットはまだ早い。中小企業のため自動化ロードマップ
https://ja.nc-net.or.jp/company/83727/product/detail/264654/
自社だけで抱え込まない。プロと作る「身の丈に合った」自動化ロードマップ
https://ja.nc-net.or.jp/company/83727/product/detail/264666/
◆ティーエイチエーの取り組み
株式会社ティーエイチエーは、自社製作による装置や治具を通じて、製造現場の品質安定と工程最適化に貢献しています。作業者ごとにばらつきが出やすい検査工程では、画像処理による自動判定を活用し、基準の明確化と全数検査を実現。加えて、圧入時の荷重やストロークの可視化とトレース管理により、組立品質の均一化と不良率の低減をサポートしています。これらの設備は、手作業から省力化へ、さらに省人化へと移行する段階において、工程分析と効果検証の重要な役割を果たします。検査と品質向上におけるティーエイチエーの技術とノウハウは、自動化を成功へと導くための確かな基盤となります。
【企業情報】
株式会社ティーエイチエー
所在地:〒444-0843
愛知県岡崎市江口二丁目5番地4
TEL:0564-53-4052
FAX:0564-53-8024
HP:https://tha-inc.net/
| 会社名 |
株式会社 ティーエイチエー (てぃーえいちえー) |
エミダス会員番号 | 83727 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 愛知県 岡崎市 |
| 電話番号 | ログインをすると表示されます | FAX番号 | ログインをすると表示されます |
| 資本金 | 1,000 万円 | 年間売上高 | |
| 社員数 | 10人 | 担当者 | 新富 孝志 |
| 産業分類 | 治工具 / 測定機械 / 産業用機械 | ||
| 主要取引先 |
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